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283km/hで走行する新幹線との28GHz帯での5G通信に成功、ドコモとJR東海

 NTTドコモとJR東海は、新幹線沿線に設置された実験用基地局と新幹線の車内の5G端末を通信する実験を実施、283km/hで走行する新幹線で28GHz帯での5G通信に成功した。

実験の仕組み

 今回の実験は、鉄道車両内での5G無線通信の実現を目指したもの。実験に用いた周波数帯は28GHz。283km/hで走行するJR東海のN700S確認試験車車内の5G端末を用いて、ビームフォーミング、ビーム追従を利用した最大1.0Gbpsのデータ通信、400~500m間隔で設置された3基の地上基地局間の連続ハンドオーバー、8K映像コンテンツのダウンロード配信、4K車窓映像のライブ中継のいずれも成功した。

実験用基地局

 テストコースを300km/ほどで走行する、自動車を用いた同様の実験は以前にも実施されていた。今回は、基地局と端末の間に電柱などの遮へい物がある環境で、自動車のフロントガラスよりもさらに小さい新幹線車両の窓を28GHz帯の電波を通過させる試みが行われた。