ニュース

ソフトバンクが9月13日より月額980円の新料金プラン、データ定額は50GB/6500円など――2年縛りや解除料なし

 ソフトバンクは、9月13日より新たな料金プランの受付を開始する。2年縛りなどと呼ばれる期間拘束がなく、解除料も設定されていない。月額基本料は980円(税抜)。従来のプランは9月12日で新規受付を終える。

 新料金プランでは、デバイスごとに異なっていた基本料を統一する。データプランはこれまで7種類あったが、新プランでは携帯電話向けが50GBの定額や0GB~50GBの4段階、あるいは1GB、100MBといった4種類をラインアップ。またタブレット向けは3種類になる。

データ定額

 従来のプランである「ウルトラギガモンスター+」「ミニモンスター」といった名称は今回も引き継がれ、基本料とデータプランの組み合わせによって使い分ける形。「ウルトラギガモンスター+」「ミニモンスター」と総額は同じだが、基本料が500円安くなり、データプランが500円高くなる、あるいはウェブ使用料という名目の請求が廃止されるなど、内訳は異なる。

 従来プランから新プランへ切り替える場合、解除料はかからない。従来プランのうち、月月割が適用されているものもあるが、新プランでは月月割がないため切り替えると支払額が増える。またキャンペーンによっては、新プランでも適用されるもの、されないものがある。

基本料

 月額基本料は、どのデバイスでも月額980円。通話料は、同一家族割引グループ内の国内通話であれば24時間無料。それ以外の国内通話は30秒あたり20円。

 携帯電話向けのプランである「基本プラン(音声)」向けには、国内通話が24時間無料の「定額オプション」(月額1500円)、1回あたり5分以内の国内通話が無料になる「準定額オプション」(月額500円)が用意される。

 なお、「みまもりケータイ」「キッズフォン」「あんしんファミリーケータイ」は、月額490円で1回あたり5分以内の国内通話が無料という「基本プラン(みまもりケータイ/キッズフォン)」が適用される。

名称月額対象
基本プラン(音声)980円スマホ、ケータイ
基本プラン(データ)980円タブレット、モバイルWi-Fiルーター

データ定額

 データ定額は全部で5種類。このうち携帯電話で利用できるのは4種類、タブレット/モバイルWi-Fiルーターで利用できるものは3種類となる。

 携帯電話向けの定額プランとしては、50GBで6500円の「データプラン50GB+(全機種向け)という大容量プランや、月額1500円の「データプラン1GB」(携帯電話向け)、100MBで月額300円(フィーチャーフォン向け)の「データプラン100MB」がラインアップ。「ウルトラギガモンスター+」で用いられてきた、一部アプリ/サービスのパケット通信量をカウントしない仕組みは「データプラン50GB+」で引き続き適用される。

 なお、フィーチャーフォンでは、データ定額を契約せず基本料金だけのプランにすることもできる。

 テザリングは、月額500円の「テザリングオプション」を契約する必要があり、別途申し込む形になる。

名称データ容量月額料金対象
データプラン50GB+50GB6500円全機種
データプランミニ0~50GB(4段階)3000~7500円全機種
データプラン1GB(スマホ)
データプラン 1GB(ケータイ)
1GB1500円スマホ、ケータイ
データプラン100MB100MB300円ケータイ
データシェアプラス親回線のデータ容量から使用0円タブレット、モバイルWi-Fiルーター$$null

割引

 新料金プラン向けの割引として「1年おトク割」「おうち割 光セット」「みんな家族割+」が用意される。

 1年おトク割は、新規契約/機種変更時(SIM単体契約含む)や、「基本プラン(音声)」「基本プラン(データ)」加入時、1年間、1000円割引される。ただし「データプラン100MB」は対象外。

 おうち割 光セットは、指定された固定通信サービスとセットで利用すると、毎月1000円割引される。固定通信サービスの料金は別途かかる。また割引期間は、利用する固定通信サービスによって異なる。

 みんな家族割+は、ウルトラギガモンスター+向けの割引。同一家族グループで、対象プランへ加入する回線数に応じて割引が適用される。1回線だけなら割引はないが2回線は1回線あたり500円、3回線なら1500円、4回線なら2000円割引される。

新プラン導入の背景

 「ウルトラギガモンスター+」「ミニモンスター」の段階で、すでに月月割という端末購入補助を排除していたソフトバンク。新プランでは期間拘束と解除料がないことが最も大きな違いになる。

 ソフトバンク広報によれば、わかりやすくシンプルな料金プランにすることを優先した結果が新プランだという。もし契約期間を設定するプランと、ないプランを用意することになると、単純に料金プランが倍に増える。よりわかりやすくするため、期間拘束がない形にした。解約しやすい環境となるが、ソフトバンク広報は「リスクはあるかもしれないが、逆に新たなユーザーを獲得できるチャンスが増えると考えている」としている。