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「世界の5Gの展開状況は4G以上のスピード」米クアルコムが決算発表でコメント

 米クアルコムは、決算発表の中で世界の5Gの展開状況についてのコメントを発表した。

5Gの進捗について記載されている

 クアルコムは、米時間7月31日に決算発表を行い、そのなかで同社CEOのスティーブ・モレンコフ氏が、5Gの最新の状況についてのコメントを行った。

 モレンコフ氏は「5Gの展開は4Gよりも早く進んでいる。最初の商用サービス開始からの12カ月で、4Gでは通信事業者4社がサービス開始、OEM3社がデバイスを開発したが、5Gでは20社以上の通信事業者がサービスを開始し、OEM20社以上がデバイスを開発する見込みだ」とした。

 また「アメリカ国内では、サブ6(6Ghz帯以下)とミリ波帯での全国でのエリアカバーが進められている。Verizonが2020年に発売するデバイスの3/4が5G対応になり、T-MobileとSprintの統合により5G展開が加速、AT&Tは2020年中ごろに全米カバレッジに向けて進めているという。DSS(Dynamic Spectrum Sharing、既存周波数を4Gと5Gで共用する技術)により、通信事業者は現在の4G周波数帯を動的に5Gに利用できるため、5Gの浸透は加速する」と語った。

 加えて、「発売済みまたは、開発中のクアルコム社製チップ搭載デバイスは、今年1月時点で30機種以上、今年5月時点で75機種以上だったが、7月末時点では150機種以上に増加した」と発表した。