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若手医師らがVRで手術体験、岩手医科大でセミナー

 岩手医科大学で22日、VRを利用した講習会が開催される。VRを用いたセミナーは国内医療学会では初。若手医師を対象に、実際の手術をVR化した映像で手術手技習得の講習が開かれる。

 開催されるのは、国内医療学会では初となるハンズオンセミナー(集合体験実習)。参加者の若手医師らが体験するのは、3月に岩手医科大学付属病院で実際に行われた「椎体置換術」の映像。執刀医のみならず看護師の目線など複数の視点で体験できる。映像は手術治療のVR化で実績のあるジョリーグッドが制作した。

 岩手医科大学 整形外科の医師、遠藤寛興氏は、「臨場感のあるVR体験で理解度を深められるのは、非常に有用な教育手段。従来は手術見学のためには、所属病院を数日空ける必要があり、受入人数にも制限があったが、これからはVRが手術手技習得の一助になる可能性がある」とコメントしている。