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圏外でも車載端末同士で5G通信、ソフトバンクが実験に成功

 ソフトバンクは、車載端末同士での5G NRを用いた直接通信の実験に成功した。この技術は、基地局が整備されていないエリアでの5Gを用いたトラック隊列走行の実現に役立てられる。

 トラック隊列走行とは、有人運転のトラックを先頭に、自動で加減速を行う数台の無人トラックが追従走行するというもの。運送業界の人手不足の緩和に貢献する技術として注目されている。

 これまでの実験では、基地局から届く同期信号を利用して各車両に搭載される車載端末間の通信を行っていた。今回の実験にあたっては、5G基地局の圏外であっても自律的に車載端末同士の直接通信を行えるように改良した。

 基地局に依存しない直接通信、かつ遅延時間が1ms以下となる低遅延通信に成功したことで、トンネルなどの圏外を走行していても加減速情報や車両制御情報を車両間で継続的に共有することができ、幅広いエリアでの隊列走行の実現につながるとしている。