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KDDI、衛星通信サービス「Certus350」を提供開始

 KDDIは、衛星通信サービス「Certus350」を2月1日に開始する。海運業界などの船舶での利用を想定したサービスで、当初は外国籍船向けに提供される。日本籍船向けの提供は2019年10月頃を予定する。

 Certus350は、イリジウム社の「イリジウムCertus」をもとにした衛星通信サービス。最大通信速度134kbpsの従来サービスに対し、イリジウムCertusはサービス開始当初で最大352kbps、2019年夏には704kbpsと高速化されたことが特徴。また、将来的には最大1.4Mbpsまでの対応が予定されている。

 地上から約780kmの高さを飛行する低軌道周回衛星によって、地球全域をカバーするため、静止衛星による通信が難しい北極海航路を進む船舶や航空機、南極大陸の基地設備などでもデータ通信が可能となる。

 高品質音声コーデックの採用により、携帯電話レベルのクリアで安定した通話品質を実現、最大3チャンネルでの同時通話に対応する。また、周回衛星を利用するため衛星を追尾する必要がないことから、小型軽量の通信アンテナで対応でき、低コストで運用できるとしている。