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Cerevo、スキー用IoTセンサー「SKI-1」を開発

レース配信機器や3Dプリントロードバイクも披露

 Cerevoは、スポーツ⽤品ブランド「XON」の新製品として、スキー板用センサーモジュール「SKI-1」、モータースポーツ向けセンシングデバイス「ZECH-1」を開発した。両製品は、家電見本市「CES 2019」の同社ブースで展示される。

滑⾛データを記録、スキー板の紛失時にも役立つ「SKI-1」

 SKI-1は、LTE通信モジュールと各種センサーを搭載したスキー板用センサーモジュール。記録した滑走データはスマートフォンアプリで確認できる。また、GPSに対応しており、万が一紛失した場合でもスキー板の位置情報を定期的に発信する機能を備える。

 発売時期は来冬のスキーシーズンを予定しており、また、総合スキー用品ブランド「Reine Deer(レインディア)」に同モジュールを提供すると発表した。

走行データをライブ配信できる「ZECH-1」

 ZECH-1は、走行状況の記録や配信ができるモータースポーツ向けのセンシングデバイス。内蔵の6軸センサーとGPS、およびOBD-IIコネクタを介して得られる走行データを記録すると同時に、リアルタイムで可視化しながら送信できる。

 走行中の車両の位置、燃料の残量や水温といった情報を、ピットにいるチームメンバーが把握できるライブテレメトリ機能のほか、カメラ映像にオーバーレイ表示させてライブ配信をすることもできる。

3Dプリントロードバイク「ORBITREC」は10台限定に

 また、2016年のCESで発表したロードバイク「ORBITREC」について、生産数は10台限定、価格は1500万円(14万米ドル)と発表した。正式受注は2019年内の開始を予定する。

 ORBITRECは、フレームの一部に3Dプリンターを活用して製造される。チタン製のジョイント部分を3Dプリンターで出力、カーボンファイバーチューブと組み合わせた構造となっている。IoTセンサーを内蔵し、走行中の位置情報や速度、傾きや衝撃などの記録が可能。BluetoothとANT+に対応し、スマートフォンや既存のケイデンスセンサーなどと連携できる。