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SLの客車内で外からの走行映像をライブ観覧、ドコモの5Gで伝送

 NTTドコモと東武鉄道は、日本電気、シャープ、インフォシティと協力し、東武鬼怒川線で運行している「SL大樹」において、車外のライブ映像を5Gを利用して車内に伝送する試験に成功した。

試験構成

 実証実験では、東武鬼怒川沿いの鬼怒川橋梁付近に5Gのエリアを構築し、SLが5Gエリアを通過中にシャープの8Kカムレコーダーで撮影された映像を客車にあるディスプレイに向けて伝送した。

ライブ映像伝送試験の様子

 また、同じ5Gエリアを利用してSLが通過する間に多数の4K映像を客車内へ一括伝送し、複数のスマートフォンなどのデバイスに向けて配信する試験も行われた。

4K映像コンテンツ配信試験の様子

 橋梁上には日本電気が提供した基地局で4.5GHz帯と28GHz帯の5G通信エリアを構築し、SLの客車内には4.5GHz帯、28GHz帯の5G移動局が座席付近の窓に面して設置された。

 伝送試験の成果は、11月30日までパシフィコ横浜で開催されている「Microwave Workshops & Exhibition 2018」、12月6日~7日に東京ビッグサイトで開催される「DOCOMO Open House 2018」において展示される。

試験に利用された5G装置