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ソフトバンク孫氏、決算会見でサウジアラビアとの関係にコメント

 ソフトバンクグループの孫正義代表取締役社長は5日、決算説明会の冒頭で、サウジアラビアとともに進める投資ファンドと、トルコのサウジアラビア大使館で発生したジャーナリストのジャマル・カショギ氏殺害事件についてコメントした。

孫氏
「多くの人の関心がそこにあるでしょう。ひとこと触れさせていただきたい。

 この事件は、決してあってはならない、大変に悲惨な事件だったと認識しています。カショギ氏一個人の大切な人生であることに加えて、ジャーナリズム、言論の自由に対する大変な問題を提起するものでありました。

 そのような意味で、私どもは強い遺憾の意を示したい。決してあってはならない悲惨な事件。

 先日サウジでイベントがありました。私は参加をいたしませんでした。参加を取りやめました。しかしサウジには行って参りました。それは政府高官に直接お会いして、私どもの懸念をしっかりお伝えする目的もあったからです。

 ぜひ事件の真相が一日も早く解明され、責任ある説明がなされることを心から願っております。

 一方、すでにサウジ国民の皆様から投資資金をお預かりしています。サウジにとって大切な経済の多様化、オイルのみに頼らない大切な資金でもあります。

 悲惨な事件は事実ですが、サウジ国民に対する責務に背を向けることなくはたくべきだとも思っています。しっかりと事件の真相が究明され、その説明がされることを心より願っています。