ニュース
MVNOは大手キャリアの半額以下、MM総研の利用実態調査
2018年10月22日 17:53
MM総研は、携帯電話・スマートフォンの月額利用料やサービスの利用実態を調査し、結果を明らかにした。調査は2018年9月時点。
月額の利用料について、端末代金を含めた月の支払総額を調査すると、大手キャリア(MNO)3社のスマートフォンユーザーは月額7630円、フィーチャーフォンユーザーは月額2952円だった。またサブブランド(Y!mobile、UQモバイル)は月額4171円、MVNOは月額3458円だった。MVNOユーザーの利用料はMNOユーザーの45.3%と、半額以下だった。
端末の購入金額はMNOのスマートフォンユーザーが4万6789円、フィーチャーフォンが1万6376円、サブブランドが2万8994円、MVNOが34030円(いずれも割引後の実質価格、税抜)。
端末代金を含まない月の通信サービスの利用料は、MNOのスマートフォンユーザーは月額5680円、フィーチャーフォンは月額2262円、サブブランドは月額2963円、MVNOは月額2040円だった。MVNOユーザーの利用料はMNOユーザーの35.9%と、4割以下だった。
スマートフォンの月のデータ通信量は、平均が5.70GB、中央値は3.00GB、有効回答を対象とした57.8%が3GB以下だった。前回調査(2016年12月)と比較すると平均のデータ通信量は4.22GBで、約1.5GB増加した。
調査ではこのほか1週間の通話時間、スマートフォン利用者の1日の平均利用時間も調査されている。
ユーザー採点の「推奨度」、負担感が反映されMVNOが優位
調査では10点満点で推奨度を算出するNPS(ネット・プロモーター・スコア)も明らかにされている。通信事業者全体では1~6点(批判者)が61.1%、7~8点(中立者)が30.5%、9~10点(推奨者)が8.4%で、NPS(推奨者-批判者)は-52.7だった。
NPSを形態別にみると、MNOは-57.1、サブブランドは-47.5、MVNOは-31.5で、MVNOが最も高い結果になった。
MM総研では、料金の負担感がNPSに反映され、月額料金が安く抑えられているMVNOが高評価につながっていると分析。一方、サポート体制やネットワーク品質などが必ずしも同一水準ではない点には注意する必要があるとしている。