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5Gと4Gを同じ周波数で共存させる新技術、KDDIが実験に成功
2018年9月4日 13:31
KDDI総合研究所は、5Gと4Gを同一周波数帯内で共存させる新技術の実証実験に成功したと発表した。
この新技術により、帯域分割などで既存システムの帯域を削減することなく、状況に応じて4Gと5Gを柔軟に割り当てることが可能になり、周波数利用効率が最大化されるとしている。
新技術は、周波数移行の過渡期に、4Gか5Gのどちらかにユーザーが偏ることで発生する通信品質の劣化を防ぎ、ユーザーの通信品質を最適化できるとうたっている。
新技術を開発する背景として、5Gでは、コネクティッドカーのような広いエリアが必要なサービスが検討されている点がある。これに適した低い周波数帯を使用するためには、4Gで利用している周波数帯を5Gに移行させる必要がある。
共存技術については、3GPP Release 15で仕様が策定されていたものの、これまで実証はされていなかった。一方、仕様に基づいた実験システムでは4Gと5Gのシステム間で信号の干渉が確認されたため、4Gの既存の機能を応用、干渉を抑制する手法を新たに考案し、実証実験に成功した。