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トライブリッド基地局が温室効果ガス削減目標に貢献、KDDIの実証事業

 KDDIとNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、インドネシアで取り組んでいる「トライブリッド基地局実証事業」が、温室効果ガス削減を促進する「二国間クレジット制度(JCM)」のプロジェクトとして登録されたと発表した。

トライブリッド基地局の概念図

 トライブリッド基地局は、電力の供給状況に応じて商用電力、太陽光発電や深夜電力によって蓄電された電力を効率的に使う携帯電話基地局。インドネシアでは携帯電話の普及に伴って基地局が増加したが、停電の多い地域などでは安定した電力が供給できず、ディーゼル発電機を使っていた。トライブリッド基地局を導入することで環境負荷を下げ、最大80%の温室効果ガス削減効果を実証することを目指している。

 同事業は、2018年7月10日に開催された日尼合同委員会より承認を受けて、途上国と協力して温室効果ガスの削減に取り組む制度の二国間クレジット制度(JCM)プロジェクトとして登録された。

 日本では2009年12月にトライブリッド基地局を設置し、全国100カ所まで導入している。