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ピカチュウが現実世界の物体を避ける、ナイアンティックのAR技術

 ナイアンティックは、現在開発している、現実世界の物体を認識して判断するAR技術「Niantic リアルワールドプラットフォーム」を発表した。同技術はモバイル機器向けに開発をされている。

 Niantic リアルワールドプラットフォームは、現実世界のさまざまな物体を認識し、その物体が何であるか、どこにあるかを判断することにより、合成するARオブジェクトを現実世界へ自然に溶け込ませる技術。たとえば、ARオブジェクトが、現実世界にある物体の後ろに回り込んだり、物体を避けて動き回るようになる。

現実世界の物体を認識して、それが何であるかを判断している様子

 これまでのAR技術では、ARオブジェクトが現実世界の物体と重なってしまうことにより消えてしまうことがあり、現実世界にはうまくあてはまらないことがあった。

 デモでは、現実世界を写しているカメラが動きながらでも、ピカチュウが植木鉢や人を認識し、避けるように合成されている。

 また、複数のユーザーで同じARの空間を共有できる、クロスプラットフォームAR技術についても公開された。低遅延のARネットワーク技術が採用され、参加する人数が増えても全員が同じ空間を見ている感覚を持てるように開発された。

 同社は、将来的にゲームだけでなく、他のアプリケーションの利用も考えているという。