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大海原でも高速通信、インマルサットの船舶向け新サービス

 KDDIは、英インマルサットの衛星通信サービス「インマルサットFleet Xpress」の提供を開始した。海運業界など船舶向けに提供される。

 これまでも船舶向けに衛星通信サービス「インマルサットFleet Broadbandサービス」が提供されており、天候に左右されにくいLバンドという周波数帯で、いつでも安定した通信が利用できる一方で、通信速度は下り最大432kbpsというものだった。

 しかし近年の海運業界では、船舶の運航支援、エンジンなどの遠隔監視、乗組員のスマートフォンの利用など、より高速な通信環境のニーズが高まっている。そこで今回発表された「インマルサットFleet Xpress」は、Kaバンドを用いる「インマルサットGlobalXpressサービス」を組み合わせた。天候の影響を受けることもあるが、下り最大8Mbpsでの高速通信に対応した。

 船内に専用機器を置いて、下り最大8Mbpsでの通信が利用できる一方、雨などで高速通信が難しい場合は、安定して通信できる「インマルサットFleet Broadbandサービス」へ切り替える。

 料金プランは、専用帯域(CIR)の有無や速度別などによって別れ、詳細は個別に案内されるとのことだが、従量制ではなく定額での提供になる。