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年頭所感2018:NTTドコモ吉澤社長

今春に「AIエージェント」、パートナーとの新たな取り組みや5Gの推進も

年頭にあたって

株式会社NTTドコモ
代表取締役社長
吉澤 和弘

NTTドコモ 代表取締役社長 吉澤和弘氏(2017年6月撮影)

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年2017年は、2017年10月に発表した「中期目標」の全ての経営目標を1年前倒しで達成することができました。

 4月には2020年のさらにその先にある未来を見据えて、ドコモがこれから何をすべきかを明確にした中期戦略2020「beyond宣言」を発表しました。発表以降、「beyond宣言」の実現に向け、取り組みを続々と開始することができ、着実なスタートが切れた1年でした。

 2017年度の業績についても、年間業績予想に対して順調に進捗しています。

 現在、「デジタルトランスフォーメーション」のうねりの中にあって、ドコモは先頭に立って、お客さま、そして世の中に「新しい価値」を実現、提供し続けていくことが大きなミッションであります。そのような中、いよいよ2018年がはじまります。

 私は、2018年を「beyond宣言の成果を続々とお客さまにお届けする年」にしたいと考えています。また、「事業基盤の変革がスタートする重要な年」であると位置づけています。

 「会員基盤」を軸とした新たな事業基盤の構築により、「デジタルマーケティング」や「AIエージェント」を活用して、お客さま一人ひとりを理解し、絆をさらに深め、お客さまに一歩進んだ「お得・便利」をお届けします。また、オープンなビジネスプラットフォームにより、パートナーの商流拡大を推進します。

 「beyond宣言」の実現をより確かなものにするために、お客さま向けには次の3点を推進します。

 一つ目、継続的なお客さま還元、一人ひとりに寄り添った「お得・便利」の提供の実現、二つ目、最先端のテクノロジーを活用した、お客さまや世の中の様々なスタイルの革新、三つ目、あらゆるお客さま接点を連携させた、安心、快適なご利用のサポートであります。

 春には、AIエージェントの本格サービスの提供も始まります。これからもサービスをさらに進化させ、ドコモがめざす「生活に溶け込んだ究極のパーソナルエージェント」の実現をめざします。また、スマートフォンの普及率は6割を超えています。さらにシフトを加速するために、今月から「ドコモスマホ教室」を拡充します。

 そして、パートナー向けには次の3点を推進します。

 一つ目、5G時代の新たな利用シーンの創造をめざした「5Gトライアルサイト」のさらなる拡大、5G時代を先導するNWの高度化、二つ目、AI・IoT・ドローン等の先進技術を活用した社会的課題や地方創生に向けたソリューション協創、三つ目、「+d」による協創のさらなる拡大であります。

 4月からは、マツモトキヨシホールディングスさまとの「+d」による新たなマーケティング施策も始まり「dポイント」の利便性向上や提携企業の商流拡大へ貢献します。IoTの分野では、コマツさまらと設立した「LANDLOG」のビジネスも本格化させ、パートナーとの産業創出やソリューションの協創を推進します。

 今年も「beyond宣言」を続々と実行・推進することにより、「お客さまサービスの向上」と「企業の持続的発展」に向けて全力で取り組みます。また、東京2020オリンピック・パラリンピックまであと2年余りとなります。全社一丸となって、しっかり準備を進めます。

 2018年が、皆さんにとって、素晴らしい1年となりますよう祈念して年頭の挨拶といたします。