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資生堂、その時々の肌環境にマッチするIoTスキンケアシステム「Optune」発表

スマホアプリで肌を撮影しクラウドで解析、IoTマシンから美容液を抽出

 資生堂は、一人ひとりに、その時々の肌環境に合わせたスキンケアをIoTマシンで提供するシステム「Optune」(オプチューン)を発表した。2018年春にベータ版の販売を開始し、改良を進めた上で、早期の本格導入を目指す。ベータ版の詳細は2018年1月中旬に案内される。

 「Optune」は、iPhoneアプリとクラウドシステム、クラウドと連携するIoTマシンからなるシステム。アプリのカメラで肌を撮影し、その日の気候や気分・コンディションといったデータとともにクラウドで解析、ユーザー宅にあるIoTマシン「Optune Zero」(ベータ版の名称)で最適な美容液や乳液を配合・抽出する。IoTマシンには、ユーザーの肌に合わせて選ばれた3種類の美容液と2種類の乳液を5本のカートリッジでセットし、解析結果に基づき1000パターン以上から最適な配合パターンが提供される。

 資生堂ジャパン 代表取締役 執行役員社長の杉山繁和氏は、「資生堂の知見にデジタルテクノロジーをかけあわせた、まったくあたらしいアプローチ。究極の最適化、『パーソナライズド・ビューティ』を提供する」と語り、個人にマッチしたバリエーションを用意するパーソナライズ商品の、最先端の取り組みであることを紹介した。

iPhoneアプリ「Optune App」
IoTマシン「Optune Zero」。製品版など世代が進むと「Optune One」などの名称になるという
カートリッジ「Optune Shot」
「Optune」システム
IoTマシン「Optune Zero」から美容液を抽出する様子。各カートリッジの割合が表示されている