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ドコモが「Xperia XZ Premium」「Xperia XZs」発売、5.2インチに960fpsスーパースロー動画のMotion Eyeカメラ

Xperia XZ Premium SO-04J

 NTTドコモは、ソニーモバイル製のAndroidスマートフォン「Xperia XZs SO-03J」を5月26日、「Xperia XZ Premium SO-04J」を6月中旬に発売する。

 「Xperia XZs」を揃えるのはソフトバンク、auに続くものだが、今夏「Xperia XZ Premium」をラインアップするのはドコモだけ。どちらも背面中央にドコモのロゴマークが、背面下部にXperiaのロゴマークが配される。

 本体価格はXperia XZsが8万5536円で、月々サポート適用後の実質価格が3万円台前半を予定。Xperia XZ Premiumが9万3960円で、実質価格は4万円台半ばとなる見込みだ。どちらも、番号ポータビリティ(MNP)利用時のみ、キャンペーン等で実質価格は1万円台半ばまで下がるという。

Xperia XZs SO-03J

4K HDRディスプレイ

 世界初の4Kディスプレイ搭載スマートフォン「Xperia Z5 Premium」から約2年弱。「Xperia XZ Premium」では、4Kという解像度は継承しつつ、さらなる明るさと、大幅に向上した色域で豊かな表現を実現する5.5インチサイズの4K HDRディスプレイを搭載する。据置型テレビでもトレンドと言えるHDR機能がもたらすのは格段にアップするリアリティだという。

 ドコモの「dTV」や、NTTぷららの「ひかりTV」でも4K HDR対応コンテンツが配信される。またDAZN、YouTubeの映像は4K画質にアップスケーリングして楽しめる。

 なお、解像度に関しては、Xperia Z5 Premiumのときと同様、静止画や動画などを表示するシーンに限って4Kになる。通常時はフルHDでの表示になるが、これはバッテリーへの負荷や、パフォーマンスへの影響と、4Kでもらたされるメリットのバランスを考えた結果となる。ディスプレイサイズは5.5インチだ。

デザインの違い

 ディスプレイ以外では、Xperia XZs、Xperia XZ Premium共通だが、端末の外観や、カラーリングなども大きく異なる。端末名称が示しているように、Xperia XZsは先代となる「Xperia XZ」にテイストが近く、チップセットなどの仕様も共通している。見方によっては、冬春モデルのマイナーチェンジ版と言えるかもしれない。

 これに対し、Xperia XZ Premiumは、筐体が5.5インチのディスプレイに合わせて大きいだけでなく、カラーリングもDeepsea BlackとLuminous Chromeという艶のある2色を用意。特にLuminous Chromeは鏡のように輝きのある、鏡面仕上げが施されている。Xperia XZsのように、背面にアンテナを配した樹脂製パーツもなく、一体感の高い仕上がりになっている。細かな点では、背面に搭載されたメインカメラ周辺に配置されたセンサーも、Xperia XZsは縦だが、Xperia XZ Premiumは横に並んでいる。

Motion EYEでスーパースローモーション

 「Xperia XZs」「Xperia XZ Premium」で共通するカメラは、Motion EYEシステムと名付けられた。レーザーオートフォーカス(レーザーAF)センサーと、RGBC-IRセンサー搭載に加えて、今回は「Motion EYEシステム」と呼ばれる仕組みが搭載された。CMOSイメージセンサーは、メモリーが重ねられた「メモリー積層型」を新たに採用し、画像処理エンジンなどを組み合わせたもので、特に今回、肝と言えるのがメモリー積層型センサーだ。

 メモリー積層型センサーは、その名の通り、CMOSイメージセンサーにメモリーを載せたデバイス。これまでの仕組みと比べて、メモリーが撮影データを一時的に貯めこむ役割を果たし、これまでの仕組みよりもデータの読み出しが5倍、高速化された。

 これにより実現したのが960fpsで記録できる「スーパースローモーション撮影機能」だ。解像度はHDサイズ、ファイルはMP4形式となるスーパースローモーション撮影は、動画撮影中、専用ボタンをタップすると、わずか0.2秒というごく短い時間を、960fpsで記録し、約6秒の映像に引き延ばして記録する。

 メモリー積層型センサーのメリットを活かす撮影機能として「先読み撮影」も用意される。カメラを構え、被写体の動きを検知すると自動的に最大4枚の写真を撮影してくれる。

 スピーディにデータをやり取りできるメモリーがあることにより、電車やスイングするゴルフクラブなど、高速で動く被写体もゆがみなく撮影できるようになった。

 メインカメラの画素数は「Xperia XZ」の2300万画素と比べ、今回は1900万画素と少なくなったが、1/2.3型センサーというセンサーサイズはそのままで、画素サイズが約19%大型化し、より明るく撮影できるようになった。あわせて多重アナログデジタル処理で、Xperia XZと比べ、ADノイズ(センサーで受信したアナログデータをデジタルに変換する際、発生するノイズ)は50%少なくなった。

 メインカメラと同様、インカメラも画素数は1320万画素と大きなサイズで撮影でき、広角22mmでグループ撮影にも対応。美肌効果など、実際の被写体よりも仕上がりをよくする機能も搭載する。

バッテリー関連の新機能

 「Xperia XZs」「Xperia XZ Premium」では、「いたわり充電」に改良が加えられ、アラーム時刻に配慮するようになった。これまでのいたわり充電は、ユーザーの生活パターンを学習し、起床するであろう時間にちょうど充電が100%になるよう、夜中は無理に充電しない機能だった。

 今回は、普段よりも1時間早い起床時間になるようアラームが設定されていれば、学習内容を無視して、アラームの時刻に充電が100%になるよう調節する。ただし、充電開始~アラーム時刻まで最低4時間以上空いていること、学習による予測時刻よりも前にアラーム時刻が設定されていること、といった条件を満たす必要がある。

 また「スマートSTAMINA通知」では、普段の使用習慣をもとに電池の減り方を予測しつつ、その普段と異なる電池の減り方となれば、次に充電されるであろう時間まで電池が足りない、と判断して、「電池は〇時頃になくなる見込みです」と通知してくれるようになる。

主な仕様

 「Xperia XZs」の仕様は、大きさ/重さが146×72×8.1mm/161g、チップセットはMSM8996(2.2GHz×2+1.6GHz×2)、4GBのメモリに32GBのストレージを搭載する。LTEの最大速度は、下りが500Mbps。

 一方、「Xperia XZ Premium」は、156×77×7.9mm/191g。チップセットはMSM8998(2.45GHz×4+1.9GHz×4)。4GBのメモリに64GBのストレージを搭載する。4×4 MIMOや3.5GHz帯のTD-LTEに対応しており、8月以降には下り最大788Mbpsの速度を実現する。

機種名Xperia XZsXperia XZ Premium
ディスプレイ5.2インチ/フルHD5.5インチ/4K HDR
カメラアウト:1900万画素
イン:1300万画素
レーザーAF、RGB IR
アウト:1900万画素
イン:1300万画素
レーザーAF、RGB IR
チップセットMSM8996(2.2GHz×2+1.6GHz×2)MSM8998(2.45GHz×4+1.9GHz×4)
ストレージ/メモリ32GB/4GB64GB/4GB
大きさ/重さ146×72×8.1mm/161g156×77×7.9mm/191g
その他機能バッテリー:2900mAh
スマートSTAMINA通知
USB Type-C/Quick Charge 3.0
バッテリー3230mAh
スマートSTAMINA通知
USB Type-C 3.1/Quick Charge 3.0
4×4 MIMO

Xperia XZ Premium SO-04J

Xperia XZs SO-03J