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手書きのイラストや字をVR空間に再現する、ワコムがコンセプトモデル

 ワコムは、デジタルインクを3次元で表現するコンセプトモデルを開発、米国で3月に開催されるイベント「SXSW(South by Southwest)」に出展する。手書きのイラストや文字をVR空間上で再現して、VRゴーグルで楽しめるという。

 SXSWの会場では、ワコムのペンタブレット「Intuos Pro Paper Edition」にイラストなどを描けるようにしておく。そのイラストをデジタルインクとしてデータ化し、VR空間の3次元画像として投影する。たとえば、惑星をモチーフとしたVR空間であれば、デジタルインクを投影すると、宇宙空間からは惑星を巻くテープのように見える。一方、地表からの視点に切り替えると飛行機雲のように見える。イラストをペンタブレットで描く際、筆圧の強弱を付けると、デジタルインクは奥行きのデータになり、より立体感が出る。

 Chromeブラウザベースで楽しめるようになっており、その場で発行されたQRコードを使って、帰宅後、自分のスマートフォンで再生することもできる。展示会場では、組立型のVRゴーグル「MilboxTouch」が用いられる。