インタビュー

KDDI高橋社長インタビュー、「iPhone 12シリーズが5G拡充のきっかけに」

 KDDIの高橋誠社長は16日、本誌インタビューに応じ、「iPhone 12」シリーズについて語った。

 高橋氏は「iPhoneの5G対応は(5Gサービスの浸透に向け)ひとつのきっかけになる」と期待感を述べた。

 聞き手は法林岳之氏。インタビューは本誌20周年を受けて実施されたもので、その詳細は、近日、別記事でお伝えする。本稿ではiPhoneに関する部分を抜粋してお伝えする。

iPhoneへの期待感

――5Gのサービス開始から半年経ちましたが「iPhone 12」シリーズをどう捉えていますか。

高橋氏
 4G LTEもiPhoneが牽引してきた面がありました。そういう意味でも素晴らしい端末でしょう。

 そして今回、5G対応になるわけですから、ひとつのきっかけになります。

 (ユーザーからは)コンパクトな「iPhone 12 mini」は結構支持されるかなと感じてます。

――発売に向けた手応えは?

高橋氏
 そうですね、社内も盛り上がっています。5Gサービスはこれから既存周波数が使えるようになります。がんばりますよ。

――16日の発表会で、ネットワークとiPhone 12シリーズの連携も詳しく紹介されました。

高橋氏
 9月25日の冬春モデル発表会でも「サービスがネットワークを選ぶ」と述べました。そして端末もそうなると。

 端末メーカーさんも、ネットワークを選ぶようになるのでしょう。良いネットワークを使わないと、5Gでのパフォーマンスが出ないと考えるようになってくる。良い関係を構築できるようになっていくのかなと。

――そういう意味では、冬春モデルではGalaxyのラインアップを充実させましたね。

高橋氏
 面白いですよね。5Gを本当に拡げないといけないから、もうちょっとインセンティブ(販売奨励金)とか……。

――もうちょっと積みたいですよね。

高橋氏
 今回、iPhone 12の発表会で、米ベライゾンさんも結構大盤振る舞いですよ。

 国際競争力というなら、そういう点も、クローズアップしていい気がします。

14日(日本時間)のアップルの発表イベントでは、米ベライゾンが端末下取りと組み合わせ、購入しやすい価格での提供も案内された。