【WIRELESS JAPAN 2011】
KDDI、LTE/CDMA対応のソニー・エリクソン製試作機でデモ
KDDIブースでは、「マルチネットワークの推進」と題した展示の中で、ソニー・エリクソン製のLTE/CDMA方式対応の試作データ通信端末を使ったデータ通信のデモを実施している。
他社がグループ会社で展開する中にあって、KDDIは、固定通信事業も自社内で展開する携帯電話事業者だ。今回KDDIブースでは、通信方式の異なるネットワークをシームレスにアクセスできる環境を構築し、拡大する通信トラフィックをオフロードしつつ、より効率的に運用する将来像が紹介された。
KDDIでは、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末や電子書籍、パソコンやテレビ、STBなど、さまざまなデバイスでLTEや3G、WiMAX、光ファイバー、ケーブルテレビ網などにシームレスにアクセスし、デバイスに依ることのないコンテンツやサービス提供を計画しているという。この計画は現時点では戦略を練っている段階だが、今回デモンストレーションという形でその一端が公開された。
ブースでは、LTE方式とCDMA2000 1xEV-DO方式、CDMA2000 1x方式に対応したソニー・エリクソン製データ通信端末(試作機)が公開され、有線ケーブルを使って通信するデモが実施された。USBスティック型の試作機をパソコンに装着し、CDMAとLTEともに、有線経由でデータを受信する形で行われた。
なお、KDDIでは、2012年12月よりLTEの商用サービスを開始する予定。新800MHz帯の10MHz幅をメインに、1.5GHz対10MHz幅をサブに使う予定で、EVDOマルチキャリアを新800MHz帯と2GHz帯で展開する計画だ。
(津田 啓夢)
2011/5/25 17:29