【WIRELESS JAPAN 2011】
ドコモ、LTE-Advancedを使った3D映像ストリーミング


LTE-Advancedによる伝送実験

 NTTドコモのブースでは、次世代の高速通信技術「LTE-Advanced」を使ったデモンストレーションが披露されている。

 「LTE-Advanced」は、次世代の高速通信技術。ドコモでは、昨年12月にスタートした新サービス「Xi(クロッシィ)」で、LTE方式を採用しているが、LTE-AdvancedはLTEを発展させた規格という位置付け。大きな特徴の1つが「キャリアアグリゲーション」と呼ばれる機能で、複数の周波数幅をまとめて利用できるというもの。たとえばA社に割り当てられた電波が700MHz帯の20MHz幅、2GHz帯の20MHz幅と、バラバラな割り当てであったとしても、それらをまとめて利用し、より高速な通信を実現する。複数のアンテナを使うMIMO(Multi Input Multi Output)にも対応しており、今回の展示された装置では2つのアンテナを利用していた。

 今回のデモは、LTE-Advancedを利用して3D映像をスクリーンに投影していた。映像伝送の途中で、LTE-Advancedの移動局(ラックサーバーサイズ)と基地局が用意され、大容量のデータをリアルタイムで配信できる様子が示されていた。ドコモでは、横須賀の研究所において、装置を車に載せて移動しながら通信する実験もスタートしているとのこと。今回はより具体的な利用例で、LTE-Advencedのポテンシャルをアピールしていた。

移動局装置と基地局装置LTE-Advancedの概要
ライブストリーミングのデモも行われた上りの伝送状況

 



(関口 聖)

2011/5/25 16:24