【WIRELESS JAPAN 2010】
ドコモブース、Android向けアプリ連携システム「BLOCCO」


 NTTドコモのブースでは、Androidアプリを組み合わせて1つのアプリのように動かせるという、Androidアプリ向けのサービス連携システム「BLOCCO」が展示された。ドコモとGClueが共同開発し、7月14日よりGClueからアプリが公開されている。無料で利用できる。

 BLOCCOは、対応するAndroidアプリをプラグインと呼び、それらを組み合わせてユーザー自身で使い易いアプリ連携サービスを生み出せるというもの。たとえばメールと乗換のアプリを組み合わせて、打ち合わせメールが届くと自動的に経路検索アプリで乗換ルートが表示されたり、ジェスチャー機能とTwitterを組みあわせて、画面に○を書くと現在地と呑み会の召集をつぶやいたりといった使い方が可能。

 ドコモ側ではBLOCCOの仕組みを利用し、生活連携サービスのプラットフォームなどとして活用していきたい考え。たとえばアラーム機能が鳴ると同時に、テレビと照明が点灯したり、着信すると自動的にテレビの音量がミュートしたりといった利用が想定されている。今回のブースではこうしたサービス連携を参考出品という形で紹介していた。

 参考出品として、赤外線通信やBluetoothといった通信機能を搭載した家庭用の端末が用意されており、テレビやリビング照明など赤外線リモコン対応機器をコントロールする様子が披露された。また、猫型の小型端末も展示されていた。こちらはスマートフォンから取得した気象情報に連動して、光の色で天気を知らせるというものだった。

 なお、ドコモとGClueでは、BLOCCO対応アプリの開発者を募集している。現時点では無料アプリだが、アプリ開発者にインセンティブが得られるような仕組みを今後用意していく方針という。また、既存アプリのBLOCCO対応も求めており、既存のアプリにJavaのクラスを追加することでサポートできると話していた。


 



(津田 啓夢)

2010/7/14/ 20:04