【WIRELESS JAPAN 2009】
KDDI、1Gbit/sの高速赤外線通信技術を参考出品
KDDIブースでは、参考出品として、1Gbpsの高速赤外線通信機能「Giga-IR」が展示された。
「Giga-IR」は、KDDIなどが標準化を目指して展開している1Gbit/sの高速赤外線通信技術。携帯電話の赤外線通信機能には光源にLEDなどが採用されているが、「Giga-IR」では光源にレーザーを採用し高速データ転送を実現している。レーザーは10cmの距離で15度で設定されている。従来の赤外線通信ともデータのやりとりが行える。
今回のブース展示では、デジタルサイネージを想定し、赤外線を受信すると1秒とかからずに数十MBの映像が送られるデモが展開されていた。デモ機は、10cm15度の角度でレーザー同士を合わせるためか、データ転送時に端末がきっちり収まるような作りになっていた。
なお、赤外線の通信速度は高速化するが、現状の端末で行えば端末側へのデータ書き込みに時間をとられることになる。会場の説明員は、端末のスペックアップが予想されるLTEの頃に有効な技術になるはずと語っていた。
デモ機 | 一瞬でデータ転送が終了 |
(津田 啓夢)
2009/7/22/ 17:13