【Mobile World Congress 2011】
各社のタブレットなどでTegra 2をアピールするNVIDIA
バルセロナで開催中のMobile World Congressで、NVIDIAは同社のモバイル向けチップセットに関する展示を行っている。各端末メーカーによる採用機器を用い、ゲームを動作させるデモンストレーションで、同社のチップセットの処理性能の高さをアピールしている。
展示の中心はTegra 2搭載端末で、モトローラやLG電子、デル、東芝、ASUS、Acerのタブレットやスマートフォンが実機展示されていた。
モトローラからはノートパソコン型ドックに対応する「Atrix 4G」とAtrix 4G用の合体キーボード「Laptop Dock」とタブレットの「Xoom」、LG電子からは「Optimus 2X」と発表されたばかりの「Optimus Pad」、デルからは「Streak 7」、東芝からは開発中のタブレットデバイス、ASUSからは合体変形タブレットの「Tranceformer」と「Slider」、Acerからは「Iconia A500」が展示されていた。
この中には、今回のMobile World Congressには出展していないメーカーも含まれていて、NVIDIAブースでしか見られない端末も多い。タブレット型端末、あるいはAndroid 3.0採用端末がもっとも多く手にとって確かめられるのは、実はこのNVIDIAのブース、という状態になっていた。
モトローラのAtrix 4GとLaptop Dock | モトローラのXoom |
LG電子のOptimus 2X | LG電子のOptimus Pad |
デルのStreak 7 | 東芝のタブレット |
ASUSのTranceformer | ASUSのSlider |
AcerのA500 |
クロスプラットフォームのデモ |
このほか、Tegra 2の性能を示すデモとして、Tegra 2搭載タブレットとパソコン、PS3で同じゲームを動かすデモが行われていた。ゲームは「Dungeon Defenders」というクロスプラットフォームのオンラインゲームで、実際にオンラインプレイ状態で展示されていて、どれかの端末でキャラクターを動かすと、ほかの端末でその様子を見ることができた。
KAL-ELのデモ |
さらにブースでは次世代チップセットのデモも行われている。こちらは「KAL-EL」というコードネームのチップセットで、CPUが4コアで、GPUが12コア(Tegra 2は2コア/8コア)。立体視にも対応し、Tegra 2の5倍の性能があるという。デモではKAL-ELを搭載するという実証端末上で、650人の兵士を同時表示させるというものが行われていた。KAL-ELはすでにサンプル出荷は始まっていて、今年後半には採用端末が登場する見込みだという。
(白根 雅彦)
2011/2/17 11:56