【Mobile World Congress 2011】
ドコモ、最新スマートフォンからLTEまで幅広く展示


NTTドコモのブース

 Mobile World CongressのNTTドコモのブースでは、日本国内で展開しているスマートフォンやフィーチャーフォンの最新端末を展示しているほか、LTEなどサービス関連や、技術開発など、同社の国内外の取り組みが幅広く紹介されている。

 端末では、スマートフォンとしてREGZA Phone T-01CやLYNX 3D SH-03Cを目立つ場所に展示し、「JAPAN QUALITY」と品質の高さをアピール。防水性能や裸眼立体視が可能な3D液晶のデモを披露している。また、フィーチャーフォンでは、marimekkoやQ-pot.とのコラボモデル、TOUCHWOODなど、見た目も派手な端末が並べられ、来場者の関心を集めている。

目立つ場所にスマートフォンを展示
こちらはフィーチャーフォン

 開発中のサービスの中でも注目度が高いのは、NFC関連のサービス。NFCはGoogleのNexus Sやサムスンが発表したばかりのGalaxy S IIでもサポートされており、世界市場においても注目が高まっている。おサイフケータイのFeliCaでサービス内容が先行しているドコモは、2月9日に韓国のKTと日韓で相互利用できるNFCサービスの提供で合意したと発表しているが、会場のブースではこの動作をイメージしたデモが実施されている。クーポンやチケットを携帯電話に取り込み、日韓をまたいで利用できるイメージが紹介されている。この中では、合意の中にあった、複数のクレジットカードのブランドを選べるといった、決済の利用イメージも含まれている。

NFCを利用した日韓相互利用のサービスを、デモ端末を交えて紹介
決済の項目はにクレジットカードのブランドがならぶ

 ネットワークインフラのデモでは、LTEの技術的な展示はやや控えめで、音声翻訳サービスを例に、すべてサーバー側で処理して提供するというデモが紹介されている。会場の端末は3G環境で行われていたが、それでも十分な翻訳速度を実現しており、通信速度が速く、低遅延のLTEではより使い勝手が高くなるという。

 同社のブースではこのほか、ドコモドライブネットや2Dfactoの電子書籍サービス、iコンシェルのグローバルエディションや、「触れる3Dディスプレイ」などの展示が行われている。

LTEでの利用をイメージした音声翻訳のデモ。Webブラウザを表示できるような端末であれば利用可能とのことで、端末側への負担は少ない。入力した音声を多言語に翻訳してテキストで表示するとか、テキストの読み上げも可能
触れる3D液晶のデモ。来場者の興味も高い様子iコンシェルのグローバルエディションなど、国際サービスの展示も

 



(太田 亮三)

2011/2/15/ 10:51