【Mobile World Congress 2010】
「Xperia X10 mini」など最新機種を展示するソニー・エリクソン


 ソニー・エリクソンのブースでは、2月14日(バルセロナの現地時間)に発表された「Xperia X10 mini」「Xperia X10 mini pro」「Vivaz pro」のほか、発表済みの「Xperia X10」「Vivaz」などが展示されていた。

来場者でごった返すソニー・エリクソンのブース

 Xperia X10 miniとXperia X10 mini proは、「コンパクト&クレバー」をキーワードにした、片手で使えるAndroid搭載のスマートフォン。通信方式はHSPAで、Wi-Fi、A-GPS、HSPA、5メガピクセルカメラなどを備える。また、Xperia X10に採用されたTimescapeにも対応。

 特徴は「ワンタッチ操作でテキストメッセージや電話、ブラウザなどを素早く呼び出せる」(説明員)操作性。OSはAndroid 1.6だが、2.55インチのQVGA液晶に合わせ、インターフェイスには若干の変更が加えられている。ホーム画面の四隅にアイコンがあり、ここから各機能にアクセスする仕組みだ。4つのアイコンは変更可能となっているほか、画面の中央に1つだけウィジェットを置くことができる。左右にフリックして、ウィジェットを切り替えていく。画面を長押ししてからドラッグするだけで写真を拡大(または縮小)できるのも、この端末ならではの操作性だ。

ワンハンド操作が可能な「Xperia X10 mini」左上からRed、Black、Lime、Pink。ほかにPearl WhiteやSilverを用意
四隅のアイコンで各機能へのアクセスがスムーズ設定メニューは一般的なAndroid端末とは異なる
四隅のアイコンは入れ替えも可能写真の拡大はホールド&ドラッグ。片手でスムーズに操作できた

 コミュニケーションを重視した端末のため「Timescape」には対応するが、「コンセプトが異なるマルチメディア管理アプリ『Mediascape』は載せていない」(説明員)。音楽プレーヤーやフォトアルバムなどは別々に用意されている。一方、Mediascapeにもあった「Infiniteボタン」は健在で、鑑賞中の音楽の関連情報を調べたり、YouTubeで同じアーティストの動画を探したりといったことが可能。YouTubeの動画はハイクオリティモードで視聴できる。

TimescapeのUIも画面サイズに最適化され四隅のボタンで操作できる音楽プレーヤーの上部には「Infiniteボタン」を用意
関連するYouTubeの動画を素早く検索「Xperia X10 pro」も機能はほぼ同等
ボディはコンパクトだが、凹凸感のあるキーで押しやすい

 一方のVivaz proは、1月に発表されたVivazのキーボード付き端末という位置づけ。Vivaz proのカメラは5.1メガピクセル、Vivazは8.1メガピクセルという点が異なるほか、背面の質感も前者がマット、後者がパールのエフェクトがかかった光沢仕上げとなっている。

1月発表の「Vivaz」。左からMoon Silver、Venus Ruby、Cosmic Blackで、このほかGalaxy Blueも用意キーボード搭載の「Vivaz pro」。左からBlackとWhite
背面の質感がそれぞれ異なる側面にはカメラとビューアー用のボタンを装備

 Vivazシリーズはグローバルで販売されている「Satio」の後継機にあたり、「薄さと軽さとコンパクトさを追求した」(説明員)端末。このサイズにも関わらず、HD画質の動画を撮ることができる。撮った動画は、そのままYouTubeにアップロードできる。説明員によると「『センタートラックAF』の性能がすごくいい」といい、被写体に一瞬でピントが合う。

 プラットフォームはSymbian S60だが、ソニー・エリクソン独自のカスタマイズが施され、待受画面からTwitterやFacebook、アルバムビュー(静止画や動画を表示する機能)などにワンタッチでアクセスできる。

HD画質の動画はPCで表示してもここまで精細プラットフォームはS60だが、独自のUIを採用しカスタマイズにも対応
TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアにも対応するアルバムビューでは静止画と動画をまとめて扱える

 ソニー・エリクソンのブースでは、このほかにもWindows Mobile 6.5.3を搭載した「Aspen」などが展示されている。前日の発表が話題を集めたこともあり、会場には多数の来場者が詰めかけ、説明員の解説に熱心に耳を傾けていた。

 



(石野 純也)

2010/2/16/ 11:42