【2011 INTERNATIONAL CES】
2画面Android端末や「Tegra 2」搭載機を展示するNEC


7インチの画面を2つ搭載した「LT-W」

 NECブースには、2画面のAndroid端末「LT-W」や、NVIDIAのデュアルコアプロセッサー「Tegra 2」を搭載したAndroidネットブックが展示されていた。

 LT-Wは、NECが開発し、ビッグローブが「Smartia」として発売している「LifeTouch」の後継機的な存在で、OSにはAndroid 2.1を採用。独自にOSをカスタマイズし、2画面に対応させた。タッチパネルは感圧式だが、指で軽く触れるだけで反応し、静電容量式のものに近い操作感を実現している。感圧式のため、ペンでのタッチにも対応する。2つのディスプレイは共に7インチ。ブースに出展されていたモデルの通信機能はWi-Fiのみだが、「モジュールで3Gに対応させることも可能」(会場の説明員)だという。同社ではこの端末で、「BtoBtoC」のビジネスモデルを検討しているという。


 この端末用に開発されたアプリケーションは、2画面を同時に使用できる。デモでは、電子書籍リーダーでの見開き表示や、講義画面とテキストを左右に配置する教育用アプリなどが紹介された。通常のAndroidアプリも動作し、2つの画面を別々のアプリで利用することが可能となっている。
電子書籍を紙の本のように見開きで表示できる。ペンでの書き込みも可能講義の動画と資料を同時に表示できる教育用アプリケーション
通常のAndroidアプリは、それぞれの画面に表示させることができる

 

 Android搭載のネットブック型の端末は、NVIDIAのデュアルコアプロセッサーである「Tegra 2」を採用。OSはAndroid 2.2となり、7インチのワイドVGA液晶を備える。展示されていた端末は、基本となるAndroidをインストールしたのみといった状態だったが、「今後はAndroidマーケットなどのGoogleアプリケーションも対応させていく」(説明員)という。ただし、この機種はあくまでプロトタイプとなり、製品化の予定などは決まっていない。

NVIDIAのデュアルコアプロセッサーを搭載したAndroidネットブック日本で発売中のモバイルWiMAXルーターも出展

 



(石野 純也)

2011/1/11/ 11:26