【CEATEC JAPAN 2009】
「FMBCスマートプラットフォーム」でテレビ連携を提案するKDDI


「FMBCスマートプラットフォーム」の関連技術紹介コーナー

 KDDIのブースでは、固定網やテレビ、放送と連携してコンテンツの視聴方法やレコメンドといった技術を総合的に提供するソリューション「ケータイ×TV連携、FMBCスマートプラットフォーム」が展示されている。専用のコーナーを設け、ツアー形式で具体的な利用シーンを紹介しているほか、関連技術の展示も行われている。

 展示されている「FMBCスマートプラットフォーム」は、KDDIが9月29日に発表した携帯電話とテレビの連携を軸に、映像コンテンツの視聴方法や、好みの解析・レコメンドといった技術を連携させて提供するというもの。ブース内では、家族や携帯電話、家庭での風景をイメージしたツアー形式のコーナーが設けられており、外出中、自室、リビングの3つのシーンで具体例が紹介されている。

 外出中では、紙芝居風に映像をダイジェストにまとめる技術により、番組を携帯に転送して手軽に見られるほか、携帯電話から指定した気になるテレビ番組が帰宅後に自動的に抽出されたダイジェストで視聴できたり、リビングではテレビの近くにいる家族を認識しそれぞれの好みを集約して番組をレコメンドしたり、関連するWebサイトの検索結果を表示したりする。

 これらのデモには、映像コンテンツをダイジェストとして抽出する技術や、好みの解析と家族全体に対するレコメンド、セットトップボックスなどと連携した視聴中のユーザーの把握や履歴管理といった一連の技術が利用される。

 商用化時期は未定で、将来的に実現されるであろう技術や枠組みを多く含んでいる内容となっているが、同社が「新たなコンテンツとの出会いを実現する技術」と謳うように、放送技術や録画機材の発展とともに求められる、「どう利用するか」という側面に注目した取り組みとなっている。

ツアー形式のコーナーでは3つのシーンを紹介朝なら、録画した番組を紙芝居形式にして携帯に転送、素早く内容を確認できる
レコメンドされた中からチェックすれば、帰宅後ダイジェストで確認できるリビングではテレビ(写真左下)で家族の好みを集約したレコメンドも。家族の携帯(写真右上)の利用履歴も反映される

 



(太田 亮三)

2009/10/7/ 10:50