NFC対応の結束バンド型ICタグ、物流管理で活用


 凸版印刷は、物流業界での利用を想定した結束バンド型ICタグを開発した。11月からの量産化を目指す。

 今回開発された結束バンド型ICタグは、3m程度離れたところから読み取れる「UHF帯ICタグ」と、NFC対応のHF帯ICタグの2種類。どちらも、結束バンドとICタグをナイロン樹脂で一体成型したもの。これまで、金属製の資材では特殊なICタグが必要だったが、今回のタグは密着せずに結束バンドで取り付けられるため、金属の干渉を受けず、追加コストなしで、さまざまな物に取り付けられる。

 HF帯ICタグは、NFCに対応しており、NFC対応のスマートフォンを用いてデータを読み取れる。物流以外にも、事務所内の資産管理など、幅広い分野での応用が可能とされている。

 どちらも大きさは約27mm×330mm。価格は、100万個製造時で、1個あたり約60円になると想定されている。今後は、物流業界のほか、レンタルリース業界、オフィス用什器業界、金属製の専用循環物流容器を用いるという飲料業界や化学業界向けに販売していく。

(関口 聖)

2012/9/11 13:14