日本デジタルオフィス、全スマートフォン対応ビューワーを開発


 日本デジタルオフィスは、対応済みのiPhoneをはじめ、iPad、Android、Windows Phone 7などの携帯プラットフォームに対応するビューワーを開発。2010年3月より順次リリースすると発表した。利用企業はサーバー上にPDFファイルを置き、閲覧する顧客は無料のビューワーアプリをダウンロードしてコンテンツを閲覧する仕組み。料金は、PDFから電子ブックを自動作成するパッケージ「DO! BOOK」が21万円。別途サーバーに置くPDFファイル1つにつき月額1050円がかかる。

 日本デジタルオフィスでは、ファイルサーバーに登録されたファイルをWebとiPhone向けに同時に配信可能なシステム「DO!Cat」を発売しており、株式会社エイチ・アイ・エスや三菱自動車工業株式会社が導入している。今回はiPhoneに加え、AndroidやiPad用のビューワーを開発、2010年3月にリリースするもの。また、Windows Phone 7対応版も2010年末のリリースを予定している。

システム概要図

 なお、「DO!Cat」ではPDFのほかMS Office、CAD、画像ファイルなどさまざまなファイルフォーマットに対応しているが、今回のビューワーはPDFから電子ブックを自動生成する「DO!BOOK」パッケージ向けに提供する。MS Officeなどさまざまなフォーマットに対応する上位パッケージでも今後対応していく予定だという。

 日本デジタルオフィスでは、全スマートフォンに対応する「DO!BOOK」を利用することで、各スマートフォンごとのコンテンツを作成する必要がなくなるほか、同社システムでは閲覧するファイルをダウンロードするわけではなく、ビューワーは表示中の部位のみを一時的に保持するため、閲覧後に情報が端末に残る心配がなく、セキュリティ面で安心だとしている。

(工藤 ひろえ)

2010/3/2 06:00