日立ビジネス、Excelに対応した業務報告ASP「ケータイ快作!」


 日立ビジネスソリューション株式会社は、従来専用サーバーでの運用を前提としていたモバイル業務報告システム「ケータイ快作!」をASPサービスとして2月1日から提供すると発表した。

 料金は、初期に必要な企業登録料が1企業あたり5万2500円。利用料は携帯およびPCから利用できる年間ライセンス料が1年あたり1万6380円。利用端末が携帯のみの場合は1万1340円、PCのみの場合は年間5040円。月間利用ライセンスも用意されており、携帯・PC利用の場合月1575円、携帯のみは月1050円、PCのみは月525円。

「ケータイ快作!」ASPサービスの利用イメージ

 日立ビジネスソリューションでは、従来サーバー型として提供していたサービスをASP型で提供するASPサービス事業を推進している。第1弾として2009年10月より「DoMobile」のASPサービスを提供しており、今回の「ケータイ快作!」のASP提供は第2弾となる。

 「ケータイ快作!」は、カメラ付き携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末から、業務報告をセキュアに行うことができるモバイル業務報告システム。2006年からサーバー型ソフトウェアパッケージとして販売を開始。建築、清掃、ビルメンテナンス、流通など社外から報告を行う必要性の高い業界などで採用されているという。

 日立ビジネスソリューションでは、ASPサービスとして提供することで初期コストの低減が可能となるため、SMB(中堅・中小企業)市場をおもなターゲットとしている。

 SMB市場ではMicrosoft Excelを使用して業務報告書を作成していることが多いため、「ケータイ快作!」ではASP化にあたり、Excelで作成された業務報告書の様式を報告用テンプレートとして登録できるようになった。

 具体的には、管理者がWebブラウザ上の画面からExcel形式の報告書を報告テンプレートとして登録することが可能になった。このテンプレートから社外にいるスタッフがモバイル端末からデータを入力・送信することで、登録した報告テンプレートが業務報告書となり、電子メールの添付ファイルとして届けられる。

 なお、Excelシートを報告テンプレートとして登録可能な機能は、既存のパッケージ版ユーザーにも追加機能として提供する。

 そのほか、「ケータイ快作!」のASPサービスでは、写真・動画付きの報告書作成、報告書データ出力(CSVまたはExcel)、圏外での報告書作成、10帳票までの報告書画面の設定、パソコンでの報告書閲覧・編集・検閲、携帯電話のカメラを利用してのQR・バーコード読み取り、携帯電話からの報告書閲覧、SSL暗号化通信、メールでの通知および報告書(Excel形式)配信機能などを提供する。

 対応する携帯端末は、NTTドコモの70x/90xシリーズおよびPRIME/STYLE/SMARTシリーズなど全95機種、ソフトバンクモバイルの820シリーズおよび824SH、ウィルコムのHandy BrainシリーズおよびRZ-H220。サービス開始時点では、au端末には対応していない。

 クライアントとなるPC環境は、OSはWindows Vista Buisiness/XP Professionalに対応。Webブラウザは、Internet Explorer 6.0 SP3/7.0に対応する。



(工藤 ひろえ)

2010/1/27 06:00