トルコの携帯事情

 KDDI総研 永久保綾子
KDDI総研 出版グループ。「罪悪感を持たずに食べると太らない」という記事を信じていっぱい食べた旅行でした。結果は……夏に向けて、久しぶりに歩数計アプリの出番がやってきました。


イスティクラーク通り(筆者撮影)

 先日、かねてより念願だったトルコに行ってきた。トルコは、アジアとヨーロッパ大陸にまたがるイスタンブールを始めとし、東洋と西洋、中東などの歴史・文化・宗教が混ざりあい、独特の雰囲気を醸し出す不思議な国だった。

 今回の旅行は、イスタンブール、カッパドキア、パムッカレ、トロイ遺跡、エフェス遺跡、ボスポラス海峡クルーズなど、トルコの見所を回るツアーだ。イスタンブール新市街のイスティクラール通りは、路面電車が走りヨーロッパの雰囲気を色濃く残す通りである。各国大使館や教会、お洒落なショップやカフェ、雑貨屋等が軒を連ねる。

 散策がてら、街行く人々の携帯電話を観察してみた。やはりスマホ使用率は高く、中でもiPhoneが目立っているように感じられた。イスティクラール通りのイルミネーションのスポンサーは移動体通信最大手のTurkcellである。しかし、夏のトルコは日が長く、残念ながらイルミネーションを見ることはできなかった。

空港で見たTurkcellの看板。トルコの見所満載!(筆者撮影)

 旅行中はちょうどEURO2012の準決勝、決勝の時期だったため、ホテルに戻ってからテレビで観戦した。今大会は、残念ながら、トルコは予選敗退だったが、サッカーは大人気で、かなりの盛り上がりを見せていた。

 2011年にオープンしたイスタンブールにある多目的スタジアムは「Turk Telekom Arena」といい、トルコの大手通信会社Turk Telekomが10年、1025万米ドルで命名権を取得したものだ。昨季もトルコプロサッカーリーグで優勝したクラブチーム「ガラタサライ」のホームスタジアムとしても利用されている。ガラタサライは、一時期、稲本選手が在籍していたチームである。

カッパドキアと熱気球(筆者撮影)

 今回の旅行で一番楽しみにしていたのは奇岩で有名なカッパドキアの朝焼けを見ること。念願かなって見ることができた朝焼けと無数の熱気球の光景は幻想的で夢のような世界だった。カッパドキアはスターウォーズの撮影に使われたとの噂もあるくらい、これまで見たどことも違っていた。柔らかい凝灰岩と硬い溶岩の地層が長い年月をかけて作った自然の神秘を感じさせる光景である。1985年に世界遺産に登録されている。

 さまざまな観光地を回る間に、トルコ人イケメンガイドのバランさん(25歳)に使用している携帯電話について聞いてみた。キャリアはトルコNo.1のシェアを誇るTurkcell。月額使用料は約60TL(日本円約3000円)でネット&メール&電話での利用。仕事でも使うため、キーボードタイプのBlackBerryがお気に入りとのこと。旅行中、Blackberryの新機種発売延期のニュースがあり、彼はショックをうけていた。友人たちの間では、以前はNokiaが人気だったが、今はダントツiPhoneが人気らしい。

 友人や家族とは主にSMSでやりとりをし、Eメールはあまり使わない。Facebookはほとんどの友人が登録している。仕事柄、色々な人と知り合う機会が多い彼は、友達申請も多いが、容赦なくお断りすることも多いらしい。バランさん曰く、トルコ人は、好き嫌いがはっきりしていて短気、とのこと。

エーゲ海の夕日

 日本に2カ月程研修に来ていた際、日本人同士がカフェでお茶をしながら、お互い携帯電話を夢中でいじっている光景をよく見かけたらしく、「とてもおかしい! トルコではありえない!! 何のために会っているの?!」と言っていた。トルコ人はおしゃべり好きで、声も大きい。空港や街中でも大声で延々とおしゃべりしているトルコ人をよく見かけた。携帯の使用もメールより通話が多いのかもしれない。

 トルコは、見る景色すべてが美しく想像以上に素晴らしい国だった。親日家としても有名なトルコ人はいつも笑顔で対応してくれた。しかも美男美女の多いこと! 世界3大料理の1つといわれるトルコ料理もおいしかった。是非またゆっくり訪れたいと思う。

番外編:トルコ観光案内

エフェス遺跡(筆者撮影)

 エフェスでは約38度(!)という炎天下の中、遺跡を見てまわった。紀元前7世紀頃、アルテミス神殿信仰の中心都市として発展したといわれている。過去にコンクリートで遺跡の修復をしてしまった場所があるため、世界遺産に登録されていない。非常にもったいない話である。

 イスタンブールのトプカプ宮殿では、オスマン朝時代の宝飾品が数多く展示されている。86カラットのダイヤモンドをはじめとし、エメラルドやルビーをあしらった装飾品など、当時の権力を感じさせる。日本から贈呈された刀の展示もあった。

 ブルーモスクは正式名称をスルタンアフメットジャーミィという。内部装飾に使われた青いイズニックタイルの美しさからブルーモスクと呼ばれている。非常に美しいモスクだった。

 アヤソフィア博物館は、東ローマ帝国時代にキリスト教の大聖堂として建設されたが、1453年にイスラム教のモスクとなった。偶像崇拝を禁じるイスラム教の教えに従い、キリスト教のシンボルであるマリアやキリストのモザイク画は漆喰で塗り固められた。トルコ革命後漆喰が剥がされ、現在はキリスト教とイスラム教が共存する幻想的な内装で、非常にめずらしいモスクといわれている。

ブルーモスク(筆者撮影)ボスポラス海峡からみたイスタンブール(筆者撮影)
アヤソフィア内部(筆者撮影)アヤソフィア、モザイク画 11世紀(筆者撮影)

2012/7/25 10:00