本日の一品

蚊を近寄らせないモスキート音を発するモバイルバッテリー

 屋外でスマートフォンを充電することができるモバイルバッテリーはいまやスマートフォンを持って旅行をする際の必需品といっても過言ではない。さまざまなモバイルバッテリーが登場しているが、中にはユニークな機能を搭載したものも存在する。今回紹介するモバイルバッテリーもそのひとつである。

 ユニークな機能というのは、「蚊を寄せ付けない音を発する」というもの。モスキート音と呼ばれる高周波音をバッテリー本体から出すことで、蚊を寄せ付けないようにするそうだ。このモスキート音は2種類出すことができ、16.2~16.88kHzの音を出す「サイレントモード」と9.6~16.2kHzの音を出す「サウンドモード」というものがある。「サウンドモード」にすると、「ピーーーーーーー」という高音が鳴り響き、お世辞にも快適とは言えない。実際に効果があるのかもしれないが、不快な気持ちになってしまう。

比較的小さなバッテリーで手にすっぽりと収まる
インターフェースはUSB-microUSBだ

 また「サイレントモード」では人間の耳には聞こえない音なのか、筆者には何も感じることは無かった(近くに居た知り合いに聞いてもらったところ、サイレントモードでも音が聞こえるそうだ)。したがって、普段は「サイレントモード」にするのが良さそうだ。なお、モスキート音を出している間は本体のLEDが定期的に点滅するため、スイッチの切り忘れ防止となる。

サイドキーをスライドすることでモスキート音を出力させることができる

 モスキート音で蚊を寄せ付けないとはいえ、実際に試してみないと何とも言えないだろう。ということで、実際に近くの河原に足を運び、いかにも蚊が居そうな場所でぼんやりしてみた。結果は以下である。

・「サウンドモード時」5分間 刺された回数1回
・「サイレントモード時」5分間 刺された回数0回
・「なにもなし」5分間 刺された回数 4回

 となった。ピーという高音が聞こえる、さも効果のありそうなサウンドモードよりも、サイレントモードのほうが効果があったという結果が出た(筆者の足は現在も非常にかゆい)。恐らく何かしらのタイミングで差がついたのかもしれないが、とにかく何もしない状態よりもこのモバイルバッテリーを利用したほうが蚊に刺されなかったのは事実である。

バッテリー残量はLEDによって4段階で表される

 ちなみに、このバッテリー本体には簡易LEDライトが搭載されており、光自体はあまり強くないものの、手元を照らす程度であれば使えそうだと感じた。そのほかの機能は残量表示LEDがあり、4つのLEDが光る状態によってバッテリー残量がわかるというもの。

電源ボタンを長押しすることでLEDが光り簡易ライトとしても使えるが光量は強くない

 ここまでは「蚊を寄せ付けない機能」「LEDライトがある」というものだが、基本はモバイルバッテリーである。バッテリー容量は3600mAhで、iPhoneをおおよそ1.5回分充電できる計算だろうか。なお、出力は1.0Aとなり、より高出力を必要とするタブレットの充電はできない場合があるので注意したい。

 外観は一見石鹸のような形で、プラスチック感がありお世辞にも高級感があるとは言えない。さらにエッジ(かど)部分が角ばっており手に持つと若干痛い(かゆい場所をかくのにちょうどよかった)。

 防水機能こそないが、アウトドアで蚊を寄せ付けない、手元を照らすライトになる、当然ながらスマートフォンを充電できる多機能モバイルバッテリーは今夏のアウトドアグッズとして良いかもしれない。

製品名購入場所購入価格
蚊よけ付きモバイルバッテリー(ブルー)サンコーレアモノショップ2480円

布施繁樹