意味が変わる、新感覚ふせん「Piri-it!」

「Piri-it!」一見ただの絵柄入り糊付きふせん紙だが…

　日常生活の様々な場面で活躍する「糊付きふせん紙」。イノベーターである3M社のポスト・イット発売以後、市場の製品傾向は実用寄りかデザイン志向かで分かれているように思う。しかし、このたびサンスター文具から発売された「Piri-it!」は、ふせん紙自体に意味を持たせるという、新しい方向性の製品だ。さらに画期的なことに、その意味すら変えることができるのだ。

　「Piri-it!」は、成人男性の小指程度の幅・長さの糊付きふせん紙。書類や雑誌のチェック箇所にはさむことが主目的となるであろう、ごく一般的なサイズだ。特徴は、あらかじめ書かれた文字や記号だ。写真では「LOOK!」「?」の2種類の意味が書かれたものがあるが、例えば回覧書類の注目して欲しい箇所に「LOOK!」をはさんでみたり、疑問箇所に「?」をはさむといったような使い方が想定できる。

　これだけなら、ただの汎用性の低いふせん紙だが、画期的なのは“意味が変わる”ところである。ふせん紙の先端、全体の7分の1くらいの位置にミシン目が入っており、手でちぎれるようになっている。これにより、「LOOK!」が「OK!」に、「?」が「!」に変化する。「LOOK!」で確認して欲しい場所を指示し、受け取った方が確認を終えたら「OK!」にして返す、といった寸法だ。

上端を切り取ることで、その意味を変えることができる

　これは、製造元のサンスター文具が一般公募する、「文房具アイデアコンテスト」の第18回審査員特別賞受賞作を製品化したもので、秀逸なアイデアに唸らされてしまった。あいにく、3種類ある絵柄のうち「モヤモヤ」を入手できなかったが、こちらはモヤっとした面もちの顔文字をちぎることでスッキリした顔に変化するというもの。カラーバリエーションも含め、是非とも商品ページでご確認いただきたい。ふせん紙に新たな付加価値を加えたこの一品、ふせん紙市場に新たな意味をもたらすことだろう。

半透明なので、貼った下のテキストも隠さず読める。余白部分に書き込みも可能だ