スマホからぶら下がる油性マーカー、でも中身はタッチペン

「マッキー」印のイヤホンジャックチャーム/ストラップ。ボールペン・タッチペンとして使える（ボディカラーがオレンジでもボールペンは黒なので注意されたい）

　日本におけるマーカーペンの二大巨頭と言えば、寺西化学工業の「マジックインキ」とゼブラの「ハイマッキー」であることは論を俟たないだろう。どちらも、多くの人がさまざまな場面でお世話になっている製品であることと思う。そんな愛着のある製品の一方、「ハイマッキー」をスマホのイヤホンジャック・チャームとして持ち歩ける製品が発売された。しかも意外な実用性を備えて、である。

　今回紹介する「マッキー ストラップボールペン」は、3.5mmイヤホンジャックに差し込んで携帯できる、スマホ向けのイヤホンジャック・チャーム兼ストラップだ。本家本元のゼブラから発売されているだけあって、その造形は本物とほぼ同じ。キャップに刻まれた、あの独特な縦方向の溝の再現度はかなりのものだ。ロゴも当然本物と同じものを使っており、一目で「マッキー」と認識できる。

　しかし、中身はおなじみの油性マーカーではない。「太」方向のキャップを開けるとボールペンが姿を現す。0.7mmのボールペンで、色は黒。このストラップボールペンは本体カラーがオレンジでも黄色でも赤でもボールペンの色は黒なので注意が必要だ。書き味に全く問題はないが、いかんせん短いので常用は難しい。ちょっとしたメモに適していると言えるだろう。本家の方のキャップはフタ方式だが、こちらはネジが切ってあり、ふいに外れて落ちる心配はない。

　「細」方向のキャップは外れず、よく見るとキャップの先端が静電容量式のタッチペンになっている。「太」のキャップ部分以外を持てば通電するので、iPhone等の静電容量式タッチパネルで使用できる。先端はシリコン素材で覆われており画面を傷つけないようになっているが、ぐっと押しつけないと反応しないので、操作には少々力を入れる必要がある。

　さっそく「iPhone 5」に装着してみたが、ご存じの通りイヤフォンジャックが下についているので、ぶらぶらして収まりがよくない。イヤフォンジャックプラグからはストラップが簡単に外せるようにできているので、筆者はiPhoneケースのストラップホールに通して使っている。ストラップの長さの関係で、タッチペンとして使用する場合にもボールペン側のフタを取ってペン本体を分離しなければならないのはちょっと面倒だが、十分実用になる。

　それにしても、やはり中身がマーカーでないのは少し寂しい。ぜひともマーカー仕様の新製品発売を検討して欲しいものだ。

手のひらサイズで非常に短いが、各部の作りは本家そのもの

「太」は0.7mmのボールペン。キャップはスクリュー式になっている

iPhone 5のイヤホンジャックに挿すと、ぶらぶらして不格好に

ケースにストラップホールがあるなら、そこに通すのがベストだろう