本日の一品
超コンパクトなデジカメとしても大活躍!「GoPro HERO3」
(2013/1/24 06:00)
ウェアラブルビデオカメラ「GoPro HERO3 Black Edition」を、12月の発売日直後に手に入れることができた。“アクションカム”という肩書きが付いていることもあって、動きの激しいスポーツなどで1人称視点の映像を撮ったりするのに最適な高性能ビデオカメラだ。が、買ったはいいものの、そうそう動画にして面白いと思えるネタが見つからないのが悲しいところ。
自転車やらバイクやらクルマやらに搭載してフルHD映像を撮ってもなあ……という気分だったり、ジェットコースターでさんざんやられたりもしたので、しばらく激しい動画も遠慮したい感じ。使い道がないならどうして買ったんだ、と言われそうだが、勢いで買ってしまったのだから仕方がない。せめてもうちょっと気軽に、違った使い方で楽しめないかなーと思った。
ところで、普段筆者がプライベートで使っているデジカメは、ソニーの「NEX-7」にマウントアダプターをかましてニコンの50mm単焦点レンズを付けたもの。NEX-7のボディ自体が(一眼レフよりは小さいが)わりと大柄で、これに50mmレンズを付けた状態だと外套のポケットに入れるのも一苦労なサイズ。オートフォーカスも使えないし、決して機動性に優れているとは言えないカメラになってしまっている。
対して、GoPro HERO3は超ミニサイズ。そんじょそこらのコンパクトデジカメよりも格段に小さい。そして、最大視野角170度ほどの超広角である。GoProは動画撮影機能がメインではあるものの、静止画撮影機能もかなり優秀。NEX-7とGoProのセットは、なかなか楽しそうなコンビではなかろうか。と考えて、年末年始の休暇で訪れた京都、奈良方面では、両方を持ち歩いて撮影にいそしんでみた。
手のひらにすっぽり収まるサイズのGoProは、胸ポケットに入れておいても邪魔にならず、さっとすばやく取り出せるうえに、構える必要もなく、さりげなく撮影できて、使い勝手はコンパクトデジカメに近い。超広角のために周囲が歪んだ魚眼レンズっぽい見え方になってしまうけれど、被写体によってはそれがアクセントになって面白い写真になることもある。
たとえば平安神宮の大鳥居なんかは、すぐ近くから撮影しても全体を余すところなく収められて迫力のある絵面になるし、だだっ広い敷地では、その広さを存分に実感できる画になる。普通のデジカメだと、よほどの広角レンズじゃないとここまで広い視野で撮影することはできないのではないだろうか。
狭い部屋でも、その部屋の全体像を写真1枚でほとんど把握できるのがいい。本領を発揮する動画撮影機能にもすばやく切り替えられるので、動画で残したいシーンに遭遇したら、即座に高品質な動画で撮影を開始できるというメリットもある。今回の旅行では、GoProで静止画、時々NEX-7、まれに動画、という感じで、きれいな写真でしっかり撮っておきたいところだけNEX-7に出動願う、というスタイルになった。
気をつけておきたいのは、あまりに広角のため、うっかりするとGoProを持っている指まで写り込んでしまうこと。それと、やっぱり魚眼風の見え方は撮影シーンを選んでしまいがち。設定で解像度を落とせば少し視野角を狭くして画像の湾曲を軽減できるとはいえ、このあたりは割り切って使うしかないだろう。
今回は間に合わなかったのだが、GoProの背面に装着するオプションの「LCD Touch BacPac」も一緒に使えば、映像プレビューが簡単にできてさらに撮影が捗りそう。タイムラプス撮影もたくさん試してみたいし、もちろんいいアイデアさえ思いつけば動画もガンガン撮って遊びたい。せっかく高いお金を出して買ったGoPro、とことん使い倒してネタ作りに励むつもりだ。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
---|---|---|
GoPro HERO3 Black Edition | GoPro | 3万9900円 |