スマホとDLNAテレビで大活躍の「nasne」
大人買いしたnasne。まずは2台揃えてみた |
DLNAによる録画・再生の便利さが手放せなくなっている筆者にとって、「nasne」の登場はとてもうれしいニュースで、DLNAを使っている人なら誰もがあればよいと思っていた、“チューナー付きのNAS”が現実のものとなったのだ。しかも価格は破格の1万6980円。発表からずっと発売日を待っており、発売前に購入申込を済ませていたのだが、発売延期騒動でさらに待つこと1カ月以上。今回やっと自分のところに届いた。
ちなみに、「nasne」は本来はPlayStation 3(PS3)の周辺機器なのだが、PS3がなくても使える。筆者はもともとPS3で使うことは考えておらず、手持ちの「Sony Tablet S」でテレビ放送を見たり、録画した番組をDLNAクライアント機能のあるテレビで見ようと考えていた。
設置は、LANの知識のある人なら簡単と思われる。「nasne」にアンテナケーブルとLANケーブルをつなぎ、「nasne」に割り振られたIPアドレスにWebブラウザでアクセスすると設定画面が出てくる。そこから最新ファームへのアップデートや、放送チャンネル設定をすればすぐにSony TabletやDLNA対応テレビからアクセスできるようになり、放送中の番組をSony Tabletなどで視聴するライブチューナとして利用できる。多少相性があると思っていたが、他社製DLNA対応テレビでライブチューナ機能まで動作してしまったので驚いたくらいだ。
これだけでも便利なのだが、「nasne」が画期的なのは、テレビと直接接続せず、LANケーブル経由で接続される点。このため、「nasne」自体はテレビの近くに置く必要がない。最近の家ならテレビアンテナとLAN配線がある情報配電盤の中に転がしておいてもよく、置き場所フリー。気温や湿度が問題なく、配線が確保できれば屋根裏に置いても良いだろう。
録画予約は、PS3からは専用アプリの「torne」で行えるが、タブレットやスマートフォンから「Gガイド.テレビ王国 CHAN-TORU」を使って行えば、ここでもPS3は不要。複数の「nasne」を設置した場合は予約ごとにどちらに録画するか決めないといけないのが面倒だが、どれも予約は可能。なお「Gガイド.テレビ王国CHAN-TORU」は外出先からでも使えるので、家で予約しなくても大丈夫だ。
ちなみにスマートフォン対応は「Xperia」とあるが、ドコモの「Xperia SX」「同GX」とauのAndroid 4.0化済の「Xperia acro HD」を使うと、録画番組の視聴に対応するという内容。予約や確認だけなら、Xperia以外のスマートフォンでも問題なく可能で、もちろん外出先でも録画予約ができる。
PS3やSony Tablet、パソコンのVAIOがなくても、DLNA対応テレビとスマホがあれば録画機としてフル活用できそうな「nasne」。1台といわず2台、3台、4台と家族の数だけ大人買いすると便利ではないだろうか。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
nasne(CECH-ZNR1J) | ソニー・コンピュータエンタテインメント | 1万6980円 |
2012/9/7 06:00