光触媒で歯垢を分解、長持ちでへたらない歯ブラシ


パッケージ。ソラデーの横に陳列されて販売されていることが多い

 巷では、電動のものや毛先極細、特殊な形状、動物毛素材など、多種多様な歯ブラシが売られている。筆者は残念ながら虫歯になりやすい歯質のようで、デンタルヘルスへの関心もあり、今までにかなりの種類の歯ブラシを試してきたほうだと思う。

 しかし、いい歯ブラシを買って気に入っていても、毛先がすぐに開いてしまって長持ちしない、ということは長年残念に思ってきた。歯ブラシ1本の寿命としては、一カ月くらいだろうか。そんな筆者がドラッグストアの店頭で見かけ、試してみたらよかったアイテムが、今回紹介する「高機能+高寿命毛のエコ歯ブラシ エキュア」だ。

 元々、酸化チタン内蔵で光触媒作用により歯垢分解能力が高いという、同メーカーの看板商品「ソラデー」を欲しかった筆者。「ソラデー」は、オンライン上でのレビューも良いものが多く、筆者も以前使用したことがあったので、効果が期待できることは分かっていた。ただし、「ソラデー」のほうは、替えブラシがついてはいるものの、一本1000円以上と歯ブラシとしてはかなり高価。そのうえ、見た目は高機能な製品特有のゴツさとメカニカルさがあり、ブラシ部分の寿命も一般的な歯ブラシとそんなに変わらないと感じていたので、再び手に取るには少しためらいがあった。

 一方、「エキュア」のほうは、光触媒作用を備えたまま、400円弱という廉価な価格な上に、ピンク・イエロー・ブラック・ブルーと、カラフルなラインナップが揃っており、見た目も可愛らしく、さらに長寿命な新商品らしかったので、一度試してみることにしたのだ。

 実際に使用してみると、長らく他の一般的な歯ブラシを使用していたせいか、光触媒半導体歯ブラシ特有の、磨いた後の「スッキリ感」「ツルツルが長続きする感じ」にまず驚いた。歯磨き粉を使用しなくてもいい、というのもエコロジカルな感じがするし、洗面台がスッキリしてよい。清涼感はないので、筆者はハッカ水や液体歯磨きでのうがいを併用するときもある。

 歯垢が落ちる詳しいメカニズムは、メーカーサイトの説明を読んでも今ひとつピンとこなかったが、実感として「違う」とはっきり分かるのは快感だ。より丁寧に磨こう……というモチベーションも高まる。

 そして、三カ月後……「そういえば、この歯ブラシ、いつまでたってもへたれないなぁ~。ずいぶん長持ちだなあ」ということにも気付いた。メーカーによると、長寿命毛(PTT毛)を周囲に配列することにより毛開きをブロックし、ナイロン毛より毛が開きにくく新品時の感覚が長続きする、とのこと。ためしに、三カ月以上使ったものと新品との比較写真も撮影してみたが、ご覧のとおり、見分けがつかないレベルだ。弾力などもあまり変化はない気がする。撮影後にどちらが新品だったか迷ってしまったほど。

 歯磨き粉がいらず、これだけ長持ちしてくれると、コストパフォーマンスはかなり良い感じがする。歯垢分解といった機能もいいように思うので、手磨き派の方々には是非とも一度試していただきたい商品だ。


パッケージ裏。商品特長が説明されている三カ月以上使用したもの(上)と、新品未使用のものと比較

 

製品名製造元購入価格
エキュアシケン398円

 

(珠里)

2012/5/16 06:00