“みんなと同じSUICA”に飽きたら~上野ヤマシロヤ限定「PASS DRESS」


「PASS DRESS」は、SUICAに貼って剥がせる着せ替えデカールだ

 発売当初で希少価値があるうちは良いが、家族や友人、職場でも学校でも、どこに行っても回りにいるみんなが同じ物を持ってると息苦しくなる人は意外と多いはず。ある程度は年齢や性別に左右されるかも知れないが、昨今なら、誰もが持ってるアップル社のiPhone等がその代表だ。

 世の中に同じものが溢れかえると、人のとる行動はただひとつ、コスチュームでドレスアップするか、ペイントするか、改造する。最低限、外観上は違うモノの様にしたくなる。実はiPhoneとは比較にならないほど東日本に住む人が持って毎日愛用しているモノにSUICAとPASMOがある。

 既にその発行数量は5000万枚を大きく超え、ほぼ日本人2人に1人は同じカードを持っていることになる。集団に埋没することを好む日本人もさすがに5000万枚も同じものだとやはり少しは個性を主張したくなるのか、SUICA専用のドレスアップシールが上野駅前の玩具屋「ヤマシロヤ」オリジナルとして発売され売れ出し始めた。

 上野にある玩具屋さんらしく、上野動物園の名物である「パンダ」をアレンジしたものなどが人気の様だ。SUICAを単にドレスアップして全く別のモノとしてしまうなら、単なる名刺サイズのステッカーや、気に入ったステッカーの一部をSUICAサイズにカットして貼りつければ済むことだが、やはりSUICAにはSUICAのテイストを残したいのが人情だ。

 ヤマシロヤ限定PASS DRESSの「PANDA LOVE」や「PANDA車」等は、SUICAのオリジナリティある雰囲気を残しながらパンダを配置した秀作デザインだ。残念ながら筆者のメインのSUICAは、家電量販店発行のポイントカードとVISAクレジットカード、SUICAの合体カードなので、さすがに表面にPASS DRESSを貼り付けることは出来なかった。

 その代わり、地方から来たSUICAを持たない友人と都内を一緒にクイックに行動するために予備として常に持っているごく普通のSUICAにPASS DRESSを貼りつけてみた。PASS DRESSの裏側のごく薄いシールを剥がしてSUICAに貼り付ける。極めて弱い粘着性で何度も貼り直しが可能だが、いったん貼り付けると、不意に剥がれたりはしない仕様のようだった。

 筆者のSUICAのように、改札機での「自動チャージ」ならシールも問題なさそうだが、券売機に読み込ませてチャージするタイプのSUICAの場合には、その都度、PASS DRESSを必ず剥がすように注意書きされている。チャージのたびに剥がすのが面倒な人は、この際、改札機での自動チャージに変更されてはどうだろうか。

上野のおもちゃ屋さんらしく、パンダがメインモチーフだ提携SUICAは表面の記述が重要なのでPASS DRESSには向かないみんなと同じSUICAから、みんなと違うSUICAになれる。


商品名実売価格購入場所
上野ヤマシロヤ オリジナル PASS DRESS200円上野不忍口 ヤマシロヤ


(ゼロ・ハリ)

2012/5/15 06:00