新方式採用「ピタ貼り for iPad 2」で苦手なフィルム貼りに挑戦


ピタ貼り for iPad 2

 筆者は液晶が大きなタブレット端末の、液晶保護フィルム貼りが非常に苦手である。微妙に斜めになったり、ホコリと気泡が入りまくってしまうのだ。それでも最近は「作業するなら風呂場で」「入ったホコリはメンディングテープで除去」「気泡の除去にはクレジットカードやポイントカードが便利」の3つの知恵をつけたので、時間をかければなんとかなるようになってきた。とはいえ、また貼るのか面倒くさいな……と思うことに変わりはない。最初からそのまま使えるレベルのフィルムを貼っておいて欲しい!! 不要な人が剥がす方式にすればいいじゃないか!

 そんな苦悩を吐露していたら、「簡単、確実、キレイに貼れる」という製品を教えていただいた。それが「ピタ貼り for iPad 2」(以下、ピタ貼り)である。これは、位置合わせをしたら、付属の固定用シールで一度保護フィルム全体をディスプレイ面に固定し、ベロのような「スライドシート」を隙間から引っ張り出して内側のシートを剥がし、フィルムを液晶面に接着させるというもの。位置合わせは事前に済んでいるし、シールで固定されているから、大きくズレる心配もないうえに、接着のタイミングでホコリを吸い込む不安の少ない構造なのである。液晶ディスプレイはあらかじめ付属のクリーニングクロス等で掃除をして、ホコリのない状態にしておくのはもちろん、作業するときは、あまりホコリっぽいところや、空気の流れが大きい場所を選ばないというのが条件だが。

 先日、間違えて、とある保護フィルムを裏返しの状態で貼るという失態を演じて以来、iPad 2はノーガードで使用していたので、本製品をさっそく試してみた。パッケージには、本体のほかに、クリーニングシート1枚、へらが1枚付属する。付属の説明書に従って、iPad 2を掃除し、「ピタ貼り」を乗せて入念に位置合わせをした。3カ所のシールでしっかり固定したら、スライドシートをゆっくり引っ張った。大きな気泡は(一時的に)入ってしまったが、フィルムを液晶面に接着できたようだった。見たところ、ホコリの気配もない。

 付属の「へら」を使って、気泡を取り除いたら、いよいよ最後の仕上げ。表面保護シート(保護フィルム本体ではない)の除去だ。右上の「タブ」をはずし、慎重に、ゆっくり下へ引っ張った。すべて剥がし終えると、キレイな液晶が登場した。

 「うわーこんなにキレイに貼れるなんて!」と感動したのもつかの間。何かおかしいと気づいた。……保護フィルムがない!? そうなのだ。保護シートと一緒に液晶保護フィルムを全部はがしてしまったのだ! 新たな失態に、しばらく呆然自失。結局、はがしてしまった液晶保護フィルムと、メンディングテープを持ってお風呂場へ。いつものように1つ1つホコリを除去しながら、なんとか再利用することに成功した……。

 器用なのか不器用なのか分からないヘンなオチがついてしまったが、ホコリを巻き込まずに、正確な位置に貼れるという点ではすばらしいと感じた。ただし、筆者の失敗にもあるように、どうも液晶保護フィルムと、その上の保護シートの接着が、若干強いようなのだ。剥がす際は、両者が確実に分離していることを確認しながら剥がすといいようである。

パッケージの中身位置合わせを行う
位置が決まったら、3カ所をシールで固定中央を軽くおさえながら、スライドシートをひく
液晶保護フィルムがiPad 2に付着していく液晶保護フィルムを貼った直後には、気泡がたくさん
付属の「へら」を使って、気泡を除去最後に保護シートを剥がした……はずが……
「キレイ!」と思ったら、元に戻っていたのだった最後の保護シート剥がしは慎重に!

 

製品名製造元購入価格
ピタ貼り for iPad 2ホリ1980円

 

 

(すずまり)

2011/6/16 06:00