意外に楽しい? ミニチュア積み木
パッケージデザインはマッチ箱そのままだ |
今回ご紹介するのは積み木。それもうんと小さなヤツだ。テーマに合わせた内容ごとに、マッチ箱を模したパッケージに収められている。「模した」といってもマッチをする薬が塗っていないだけで、サイズ的には市販のマッチ箱と同じ大きさ。この手のモノとしては非常にコンパクトだ。
ドイツ東部エルツ山地と呼ばれる地方は、木工おもちゃの制作が盛んで、くるみ割り人形など伝統的なおもちゃ発祥の地でもあるらしい。この手のマッチ箱サイズのおもちゃは20世紀初めより作り始められたとか。当時の輸出関税の仕組みが重量に比例して累進するものとなっており、その対策だったそうだ。戦前にはアメリカでブームとなり、非常に多くのメーカーが作っていたものの、戦後には衰退・消滅。80年代に復刻が図られ、また作られるようになったという。現在でもいくつかのメーカーが現存しており、筆者が購入したのはLOQUAI HOLZKUNST社の「Matchboxes」というシリーズだ。
加工のしやすい、比較的柔らかい木で作られており、その小ささ故に工作精度的には甘い部分があることは否定できない。多少いびつで形もそろわないが、その分レトロな風合いがある、とも言えるだろう。
実際に積んでみると、自分の指が邪魔できっちり積むのは意外と大変。できあがってみると、思いの外達成感を感じるというか何というか。机に頭を付けて目線を下げて眺めたくなるような、ちょっと懐かしい感じだ。
遊んだら忘れないうちにマッチ箱に戻さないと、あっという間にパーツが無くなってしまう恐れが多分にある。小さい子供や猫がいるご家庭だと目を離さない方がいいかもしれない。そして、適当に箱に戻すと箱が閉まらないのもご愛敬。いらいらするかもしれないが、戻すときもきっちり納めてあげないと元に戻らない。
木の風合いもさることながら、塗装もまたチープかつレトロで、見ていて楽しい。お返しのアイテムや、ちょっとしたプレゼントに面白いかもしれない。
単三乾電池との比較。大きさもマッチ箱そのもの | 中身を引き出してみると、積み木がぎっしり。きっちり整理されて入っている。戻すときもこのようにしないと面倒なことに…… |
ということでドバッと出してみる | 完成の図。パーツの1つ1つは精度も甘めの木片なのだが、こうしてみると意外に味わい深い |
適当に箱に戻すとこうなる。面倒でも丁寧に組んで戻さないと箱が閉まらない |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
Matchboxes シリーズ | LOQUAI HOLZKUNST社 | 500円前後 |
2010/5/7 06:00