円柱状にたたんで持ち運べる、携帯用のノートパソコンクーラー

たたむと円柱状になる。高さは14cm、直径はおよそ5cm。350mlのジュース缶とほぼ同じサイズだ

　ノートパソコンの底面に風を当てることで本体の発熱を抑えるスタンドタイプのクーラーは、ここ数年ですっかりメジャーな製品になった感がある。もちろんその裏には、発熱量の多いノートパソコンが依然多いという事実があるわけだが、タイピング時の角度を調整できるという効果も含めて、これがなくてはキーボードが打ちづらい、やっていけないというユーザーも少なくないようだ。

　さて、今回紹介するのは、一風変わった形状の携帯用のノートパソコンクーラーだ。折りたたんだ状態は円柱状だが、使用時には竹をスパッと縦に割るかのように広げ、その上にノートパソコンを載せるという構造になっている。ファンについてはパソコン本体のUSBポートから給電するという仕組みだ。

　板状のノートパソコンクーラーと比較した場合、バッグの中でかさばりにくいというメリットがある。ノートパソコンをバッグに収納する際は、内部で脇のスペースが余ってしまうことも少なくない。本製品はその隙間にスルッと収められるので、持ち運びの際もあまりわずらわしさを感じずに済むというわけだ。ペットボトル収納用のスペースに入れてしまうという裏技もある。

　またこの製品は、キーボードの手前に設置することで、下から風が出るリストレストとしての使用も可能だ。送風口にずっと手を乗せていると手に跡がついてしまうのは難だが、手が汗ばんでいる時はなかなか効果的だ。

　海外の製品だが実売価格は約2000円とリーズナブルで、機種を問わず使えるのもよい。これから夏にかけて、国内販売を期待したい製品だ。

中央から開くと、ファンが姿を表す。USBケーブルは内部の空きスペースに収納されている。これの取り外しおよび装着がやや面倒といえば面倒か	USBケーブルを挿した状態。あとはパソコンに接続するのみ
パソコンを載せた状態。PCの後部がおよそ3cmほど浮く格好になる	一般的なノートパソコンクーラーと同様、PC本体のUSBポートから給電する仕組み
ファンは左右に1基ずつを装備	パソコンを載せるのではなく、リストレストとしても使用可能。手が汗ばみやすい人には重宝しそうだ