オリジナルカラーのイヤフォンを作れる「KOTORI」


筆者が作ったヘッドフォン。子供番組でおなじみのあのキャラクターたちをイメージしてみた

 デジタルガジェットの注文時、好みの色を選択できるカラーオーダーサービスは、インターネットBTOにおける定番になりつつあるように思う。最近なら、ペンタックスがデジタル一眼レフカメラ「K-x」のカラーオーダーサービスを始めたことも話題だ。自分色に染め上げたガジェットは、普段持ち歩いていて何となく優越感を持てるし、愛着もぐっと湧きやすい。

 今回紹介する「KOTORI」は、カラーオーダーが可能なインイヤータイプのイヤフォンだ。販売元のFostexによれば、「世界で初めての“カスタムヘッドフォンブランド”」なのだという。通りいっぺんのカラーが選べるくらいなら別段驚かなかったのだが、カスタマイズの楽しさにさんざん「ぼくの考えたイヤフォン」を作って遊んだあげく、注文にまで至ってしまったので、その魅力についてお伝えしたい。

 Webサイトで「たのしいほうの、ヘッドフォン」と謳っているように、「KOTORI」のカラーカスタマイズは実に楽しい。何しろイヤフォンを構成するパーツのうち、色を付けられない部分はステレオプラグくらいで、その他のすべてのパーツ(計17カ所)を計18色のカラーから自由に選択できるのだ(簡易版の「SIMPLE」モードもある)。全てのパーツを一色ずつ選んでいく過程は、まるで塗り絵で遊んでいるかのよう。自由度が高い反面、全てのパーツの色を選択するのは結構な労力を伴うが、最初から用意されているデザインを選び、それを元にカスタマイズも可能だ。

 作成したデザインは、画像をダウンロードできるほか、デザインIDをURLに出力して保存できるので、友達同士で見せ合って楽しむこともできる。他の人のデザインを注文することも可能だ。そして、試行錯誤の末に筆者が作成し、発注したデザインがこれである。左右のイヤーピースの色を別々に選べるという点に注目し、子供番組でおなじみのキャラクターたちをイメージしてみたのだが、いかがだろうか。

 カスタマイズの楽しさばかりが先行してしまい、肝心のヘッドフォンとしての性能についてご紹介するのを忘れていた。届いた当初、中音域に微妙な音の曇りが感じられたものの、慣らし運転をするうちに曇りが取れて、クリアーな音質を楽しめるようになった。むろん数万円するような高級イヤフォンには比ぶべくもないが、カラーカスタマイズにかかるコストを含めて3600円という価格を考えれば、大健闘の性能だと感じている。

 ちなみに、注文時にはオプションとしてプレゼント用の包装を選ぶこともできる。なるほど、ここまで個性豊かに彩れる製品であれば、プレゼントとしても最適な一品だ。ただし、注文から製品到着までは2~3週間ほどかかる。バレンタインデーあるいはホワイトデーのプレゼントに選ぶのであれば、ご注文はお早めに。

ヘッドフォンのパーツ全17カ所を、18色から選んでカスタマイズできる最初からあるデザインを選ぶことも可能。ここからのカスタマイズも可能だ
実際に届いたKOTORI。化粧箱も可愛らしく、このまま飾っておきたくなる

 

製品名製造元購入価格
KOTORIFostex3600円

 

(TAG)

2010/1/19 06:00