テンキーを本体内にすっぽり収納できるコンパクトキーボード
製品パッケージ。日本語表記だがメーカー名の記載はない |
今回紹介する「MT-1」は、108キーを持つUSB接続のメンブレンスイッチ式キーボードだ。サイズ的にはコンパクトキーボードに属する製品であるが、その見た目のコンパクトさがかすんでしまうほど、特徴的な数々の機能を持ったユニークな製品だ。
ひとつは収納可能なテンキー。本体の右側面にテンキーを出し入れできるので、通常は設置スペース優先でテンキーを収納しておき、数値入力作業が多いときだけテンキーを引き出して利用できる。機構としてはかなりキワモノだが、実際に使ってみた限りでは操作性が犠牲になっていることはなく、十分に実用的だ。
もうひとつ、最上段に搭載されているマルチメディアキーが、珍しいトグルスイッチタイプであること。キーのように下に押し込むのではなく、向こう側に倒すことによって操作するこれらのキーは、ボリュームを調整する際など、連続して何度も押すにはぴったりの構造である。
さらに、本体がアーチ状に反り返った形状であるることも特徴のひとつだ。キーの表面を指先側に階段状に傾ける、いわゆる「ステップスカルプチャ」とはまったく逆の角度なのだが、これが意外にも打ちやすいと感じた。テンキーを本体内に収納するためにやむを得ずこの構造になったのだと推測されるが、意外なメリットのひとつだ。
Scroll LockやPauseキーが左手前にあるなど、キー配列はかなり特殊なのだが、他製品にはない数々の特徴は、利用形態や環境によっては大きなメリットとなる可能性を秘めている。価格のわりにキータッチもよいと感じたので、スペア用途として持っておくのもよいかもしれない。
製品本体。サイズ的にはコンパクトキーボードに分類される | 右側面にテンキーを収納できる |
上部のマルチメディアキーはタブ状になっており、倒して操作する | 側面から見るとアーチ状になっている。意外と打鍵しやすい |
キー配列はかなり特殊 | 中央手前にはホイールが付属。回転させるとブルーに点灯する |
製品名 | 購入価格 | 購入場所 |
Arch Slim Office Keyboard MT-1 | 1900円 | ShopU |
2009/11/2 06:00