本日の一品

小鳥好きにはたまらない、iPad連携でさえずるヒーリングバード

「ヒーリングバード」パッケージ。本稿執筆時点ではウグイスのほかルリビタキ、シジュウカラ、メジロ、スズメの計5種類がラインナップされている。Amazonを見る限りヤマガラも新たに発売されるようだ

 徹底したリアル造形で、玩具売場でひときわ目を引くのが、タカラトミーから発売されている「ヒーリングバード」だ。ウグイスのほかルリビタキ、シジュウカラ、メジロといった日本の野鳥を本物そっくりに再現しつつ、本体内のセンサーが振動を感知すると、内蔵のスピーカーからさえずる声が流れるという、いわゆる癒し系の製品だ。

 そのリアルな造形に加え、1/1サイズということもあり、遠目に見ると本物そっくり。上下をひっくり返すと目に入る腹部のスピーカー穴がなければ、見分けがつかないほどだ。鳴き声も1種類だけではなく、複数の種類が用意されているので、微妙な変化が楽しめる。

実物大でかなり精巧な作り。パーティングラインも目立たないよう配慮されている。目の表情も豊かだ
プラスチック系の素材なのだが、塗装が凝っているせいか羽の質感もリアル
正面。なかなか精悍なフェイス。足もリアルな出来だが、止まり木をしっかり握れるようなギミックがあればさらによかったかもしれない
お腹の部分にスピーカーを備える。つまり嘴ではなく腹で鳴く仕組み。唯一困るのが電源をオフにするスイッチがないことで、この腹部の電池蓋を浮かせて代用することになる

 面白いのは、iPhone/iPadと連携できること。専用アプリを起動した状態でさえずりを聴かせると、アプリの画面上で森林などの自然の映像が再生されるギミックを搭載しているのだ。今回のウグイスの場合、枝の上にウグイスがとまっている映像と、森の中でさえずっている映像が交互に再生される。連動して環境音も再生されるので、単体では感じられなかった自然の雄大さを感じられてなかなか興味深い。

iPadアプリ「ヒーリングバード」。さまざまな鳥をタップすることで詳細情報が見られる
製品のさえずりに反応してアプリ上で動画が再生される

 子供向けの玩具ではなく、あくまで大人向けを追求した仕様ということで、小鳥好きな人へのプレゼントなどにもよさそうだが、やや目先を変えて自然系のショップなどでディスプレイに使うといった用途も面白そうだ。一羽と言わず、何羽もがあちこちの棚や観葉植物にディスプレイされていると和むだろう。新たにスズメ、ヤマガラのリリースも決定したようだが、個人的には同じ鳥で体型が違うといった、複数買いを前提にしたラインナップも見てみたいところだ。

動画は複数パターンが用意されており、彩りも鮮やか
製品名販売元購入価格
ヒーリングバード(ウグイス)タカラトミーアーツ2394円

山口 真弘