本日の一品
あの消えるインクが色鉛筆に!「フリクションいろえんぴつ」
(2013/12/6 06:00)
本コーナーでも何度かご紹介してきた、摩擦熱で消えるボールペン・フリクションボール。その便利さからすっかり浸透し、オフィスや学校、ご家庭でも当たり前に姿を見かけるようになった。細字のものや小型なものなどのサイズはもちろん、色展開も多様になっており、すっかり定番商品となっているのはご存じの通りだ。そんなフリクションインキを使用し、表現手段として新たな可能性を秘めた商品が発売された。その名も「フリクションいろえんぴつ」だ。
もう商品名だけですべて説明を終えた感はあるが、一応説明させていただきたい。フリクションボールで使用していた液状インクをワックスで固形化、木材で周囲を覆って軸にしている。見た目もサイズも一般的な色鉛筆と全く変わりなく、市販の鉛筆削り器がそのまま使用できる。
インクの固形化には成功したものの、柔らかいため白いコーティング材らしきものでくるまれており、削ると芯と一緒に先端に露出する。使用上の注意には、先端をとがらせすぎると折れやすいので気をつけるよう書かれている。使ってみると、確かにかなりのスピードで芯が減ってゆく。使用の際は鉛筆削り器を側に置いておく必要があるだろう。
また、普通の色鉛筆に比べて少し強めの筆圧でないと色が乗らないように感じた。かといって、強く速く鉛筆を走らせると、摩擦熱で消えてしまう。注意が必要だが、インクの特性を示す面白い現象でもある。
鉛筆の後部には、消しゴム付き鉛筆よろしくラバー材が付いており、フリクションボールと同様にこすって消すことが出来る。普通の鉛筆と違って消しカスは出ないし、ラバーも減ってなくならない。鉛筆になっても相変わらずの便利さだ。はみ出しを消したり塗り直したりのハードルがとても低く、ストレスなく書くことが出来る。
以前ご紹介した時にやってみた実験を今回もしてみた。摩擦熱の代わりに半分だけドライヤーで温風を当ててみたところ、きれいに消えた。今度はそれを冷凍庫に入れて数時間放置したところ、多少のかすれはあるものの、ほぼ絵が復活した。この面白い特性は鉛筆になっても健在である。
パッケージは12本入りのセットだが、個別での販売もしている。見た目こそ子供向けのパッケージデザインとなっているが、お子さまだけに使わせるのはもったいない。絵手紙など、大人の趣味にこそマッチするのではないだろうか。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
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フリクションいろえんぴつ | パイロット | 1050円 |