本日の一品
ライブを前に宇宙人なギターチューナーを買ってしまった
2024年12月9日 00:00
実は11月、上野広小路の小さなライブハウスを半日借りきって昨年末にも大阪で開催したライブの東京版を約1年ぶりに演った。高校時代の軽音楽部のメンバー3人に大学時代の同級生が2人加わった5人編成のバンドで、就職後はメンバーの勤務地が遠く離れ、昨年と今年は長い長いブランクのあとの初ライブになった。
「弘法筆を選ぶ」が昔から座右の銘だった筆者が、学生時代に1年間バイトして買った楽器は当時のサラリーマンの初任給の5カ月分はした、フェンダー「JAZZ BASS」の1968年モデルの中古だった。しかしその後売ってしまいどうしてもまた欲しくなった。昭和な時代にただの中古だった楽器も、令和の今ではヴィンテージモデルと呼ばれ、クルマと変わらない値段で超驚いた。
諦めずにネットと都内の楽器屋さんを周り続け、9月末にやっと納得できる“なんちゃて66年モデル”を見つけて後先も考えずに買ってしまった。そしてやっと手に入れた愛機の周辺のアンプや弦、ケースなどを求めてまたもや国内外のネットを徘徊してしまった。偶然のぞいたtemuで、宇宙人風のベースにも対応したギターチューナー(以降:宇宙人チューナー)を見つけて衝動買いした。
なんと言っても宇宙人チューナーは、筆者が現在持っているいくつかのチューナーとはステージ上での目立ち度がケタ違いだ。外観はちょっとレガシーな“UFO”と“宇宙人”関連のフィクション話には必ず登場してくる“つり目”と“蛍光グリーン”がトレードマークの宇宙人型だ。
中国の「SWIFFテクノロジー」ブランド製の宇宙人チューナーは単体で(C)hromatic(ハーモニカやアコーディオン)、(G)uitar、(B)ass、(V)iolin、(U)kuleleの5つの弦楽器やリード楽器に対応している。仕様はオーソドックスなヘッド部分にクリップオンするモデルだ。クリップ強度もけっこうタイトで、プレイヤーの大きな動きも問題なく安心だ。
宇宙人チューナーはCR2032バッテリー1個で動作する。バッテリーの交換はシリコン製の宇宙服を指先で脱がせてチューナー部分を裸にして行う。本体の電源オンとオフは背中側の丸い電源ボタンの長押し。起動後は普通にボタンを押すことでスクリーン上に(C)(G)(B)(V)(U)が繰り返しループ表示される。一度選択した楽器は、次回以降はパワーオンすると自動で選択される。
昨今のこの手のチューナーは、チューニングのプロセスにバーグラフや円弧グラフを使うスクリーン表示タイプが多い。今回の宇宙人チューナーもチューニングが高いと円弧グラフの左から右に増減する目盛が時計の12時位置を超えて右側に広がり、逆に低いと12時位置に届かず左側に目盛が展開する。現在まで筆者が使ってきている他社製のものも同様の動作だ。
今回の宇宙人チューナーも、ごく一般的な電子チューナーと同様、チューニングの高低と同時におおよそ目的にしている弦と音程が近い範囲までチューニングが合ってくるとベースの場合だと弦のID番号である1弦から4弦までの“E”とか“A”“D”“G”がスクリーン上に大きく表示される。またチューニング値が目標にピッタリと合えばスクリーンのカラーがブルーからグリーンに変化するのでステージ上でも分かりやすい。
筆者は今回の宇宙人チューナーを11月初旬にtemuに注文して、注文日からちょうど5日目に受け取った。極めて速いデリバリーだ。購入価格はたったの869円。もちろん国内でも輸入代理店などから入手可能ではあるが、値段は2倍以上で配送は同じように海外から送られてくるケースが多く、temuよりかなり長い配送期間が必要なようだ。
今回は自宅での練習を含め、ライブ本番でも約120分間ずっと宇宙人チューナーをヘッドストックにクリップしたままで使った。独特の愛嬌あるレガシーなエリア51風の宇宙人チューナーの目立ち度は抜群だった。間違いなく値段は高くなってしまうだろうが、チューニングが完璧に合うと両目が赤く光る上位モデルも作ってほしい。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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宇宙人チューナー | - | 869円 |