ウの形をした「ウカンムリクリップ」で開いておきたい本のページをがっちりキープ！

　ちょっとした試験に臨むことになり、専用の参考書を傍らに置いて勉強する機会が増えました。この手の参考書は内容が充実するほど分厚くなる傾向があるので、読みたいページを手や文鎮などで抑えておく必要があります。筆者も最初は片手で抑えていたのですが、次第に面倒になってきたため、「そうだ、あれを購入してみよう」と思い立ち、導入したのが今回ご紹介する文具「ウカンムリクリップ」です。

サンスター文具「ウカンムリクリップ」。その名の通り「ウ」の形。

　2023年の発売以来、大人気の商品なので、名前を聞けば「ああ、あれね」と思い当たる方や、すでに使われている方も多いと思います。サンスター文具の「ウカンムリクリップ」は、その名前の通り漢字の部首「ウカンムリ」を模した（単純に言えばカタカナの「ウ」の形の）ちょっと横幅が大きめのクリップです。この、中央部が空いていて二股になった両端を抑える形状がミソで、厚めの教科書や参考書などの背表紙部分を避けて留めることで、開きたいページをガッチリ抑えてキープできる仕組みです。

両端の合間に本の背表紙を挟み込むことで、本を開いたままキープできるようになっています。

上から見るとこうなります。右寄せ・左寄せにすることでページの偏りを調整できます。

　筆者はノートの傍らに置いて参考書を開く勉強スタイルのほか、キッチンでレシピ本を開いたままにしておくのに使ったり、リファレンス書を置きながらキーボードとマウスを使うときにも活用しています。製品のレビューを読んでみると、ドライヤーをかけながら本を読めて便利、といった使い方もあるようです。

片方の残りページ数が少ない場合は、本の端を留めて開いておくこともできます。

勉強が終わったらこのまま閉じればしおりの代わりにも。

　単純な仕組みではあるものの、実際に使ってみると、想像していたよりも分厚い本でもしっかりと開いておくことができますし、何より開くときにほとんど力が要らないのが素晴らしく、使いやすさには感動すら覚えます。聞いたところによれば、もともとブッククリップを販売していたサンスター文具の企画・開発チームが、より使いやすいブッククリップを求めて研究を重ね、髪留めを参考に開発した製品なのだそうです。「文房具総選挙2024」でも大賞を受賞したそうですが、納得しかありません。

あまり力を入れなくてもガバッと開きます。髪留めクリップを参考にして開発されたのだとか。

開いたときの幅は実測で約8cm。厚みのある参考書などでも挟み込めます。

　勉強のお供にはもちろん、日常のちょっとした場面でも役に立ってくれるウカンムリクリップ。筆者も、挟んだときにページの内容を隠さない透明バージョンの「ウォータリークリア」を追加で一つ、すでに注文済みです。紙の本をうまく取り扱うために、お側に一つあれば損のない、紛れもない一品だと思います。