本日の一品
超コンパクトなDIY型“万年カレンダー”「APC Tag」を手に入れた
2023年10月23日 00:00
スマートフォンやスマートウォッチなどが普及すれば、一番先に世の中から消えてなくなるんじゃないかと多くの人が一度は考えたことがあるのが“カレンダー”だ。しかし量が減ったとはいえ、いまだに師走が近づくといろいろな企業やお店がお得意さんに配っている。
現代の我々が日々眺めている1週間が7日で構成されるカレンダーのルーツは古代に遡る。現代においても、人々はカレンダーをさまざまな表現形態で毎日、毎週、毎月、毎年繰り返し便利に活用している。働き方の変化や改革、国、趣味、習慣によって週の始まりが日曜であったり月曜であったりする違いはあっても、1週間は7日で構成されていることは万国共通だ。
否が応でも子供から老人までそのほとんど全ては1週間のカレンダーの仕組みか、それらを利用している保護者や団体によって細かく管理されているのが現実世界だ。そして我々が日々眺めているカレンダーを思い浮かべてもいろいろな種類のカレンダーがある。
最も一般的なのは、大きなものだと新聞紙を広げた大きな紙に1月1枚でその月の全ての日が曜日順に記述されて、今月が終わるとめくるか引きちぎって翌月のカレンダーを表示し1年間繰り返し使うモノだ。
サイズは異なっても今も昭和なレトロ感が人気の“Watch Band Calender”も同じ仲間だ。1カ月が過ぎれば翌月のカレンダーに交換する。
壁に掛けたり腕時計のバンドに巻いたりするカレンダーは、1年で使い切って翌年は新しいカレンダーを買ったり頂いたりするのが“使い切りカレンダー”とも呼ばれる普通のカレンダーだ。
しかし、カレンダーの中には使い切り方式ではなく何年経過しても同じカレンダーを使い続けることの出来る通称“万年カレンダー”という種類のカレンダーもある。昨今の分かりやすい例では“スマートフォン”のカレンダーはその仲間のひとつだ。
人によっては、日めくり型カレンダーに特別の感情を感じる場合もあるようだが、昨今は多くの人にとって面倒な操作だと感じられることも多そうだ。現代ならスマートウォッチを手に入れさえすれば、全ての面倒から解放されるのに昔懐かしいカレンダー機能付きのアナログ腕時計が今も人気で値段も高い。
多くのアナログ系の腕時計は、うるう年はもちろん大の月小の月すら自分では制御できず、持ち主が自らの手で月末に調整するのが普通だ。そんなアナログ腕時計の世界でもメカだけで調整する万年カレンダー機能を搭載したコンプリケーション腕時計も多い。
外観は腕時計の風貌をしていないが、歯車の代わりに人間が時々調整することで数十年間にわたって正確な万年カレンダー表示を実現してくれるコイン型のカレンダーもあるので興味のある人は触ってみると楽しいだろう。
今回ご紹介するのはそんな手操作万年カレンダー機能をオシャレにコンパクトに誰にでも分かる仕組みで提供してくれるアクリル製の「APC Tag」と呼ばれるタグ型キーホルダーだ。製作販売しているのは一風変わったステーショナリーなどを手掛ける大阪府箕面市にある“ドケットストア”というお店だ。
イメージは木製のデスクトップカレンダーモデルとしては昔からある、1~31の数字と日~土曜日の2つの要素の配列を毎月切り替えてその月のカレンダーを組み上げるタイプと同じものだ。キーホルダー型なので、サイズは極めてコンパクトで幅5.7×高さ3.0×厚み1.0cm。本体カラーはセピアとブラックとクリアがあったが、現在残っているのはセピアのみのようだ。
今月(10月)のカレンダーにするには、月初めの日曜日を1日にあわせ2本のネジを背面のナットで固定するだけだ。週の先頭曜日が日曜スタートなので月曜スタートが好きな人にはちょっと厳しいかもしれない。今回はセピアカラーを10月、クリアを11月にセットした。
ダイヤルで回すだけで万年カレンダーになる、前述の金属製キーホルダーより多少手間がかかるが、終わったひと月を振り返りながら来月のカレンダーを創る時のほんのわずかな無の感覚は何物にも代えがたい大事な瞬間かもしれない。
筆者は、最近お気に入りのシリカゲル型サコッシュのジッパープルに、当月のカレンダー設定にしたセピアのAPC Tagを取り付けて、アウトドア環境でスケジュールチェックが必要になれば毎日便利に使っている。スマホを取り出すよりスマートウォッチでカレンダーを表示するよりはるかにスピーディだ。
商品 | 発売元 | 購入価格 |
---|---|---|
APC Tag | ドケットストア | 880円 |