本日の一品

Nothing Phone (2)に見栄えの良いピッタリケースはあるか!?

Nothing Phone (2)なら本当は一切のケースやカバーを付けないのがオシャレ

 ほぼ発売と同時にNothing Phone (2)を脊髄反射買いした筆者だがもともとが貧乏性ゆえあの綺麗なトランスルーセントな本体に傷や汚れが付くのが怖くて本体とほぼ同時に純正の透明なTPU(熱可塑性ポリウレタン)系のケースを手に入れた。

基本的にケースカバーをしないのが前提の様な造作

 しかし実際にケースを装着してみると確かに少し分厚く体積的にもごつくなっているのが指先の感覚でも分かる。筆者のように貧乏性にさいなまれることなくケースなしで使うのが本来の姿だと思っていてもうっかり落としてしまうかもと余計な心配をしてしまう。よく考えたら今までに数十台以上のスマホを使ってきたが地面に落下させたことはほんの1度か2度しか記憶にはない。

 そんな貧乏性の筆者だがどうせならケースも楽しんでみようと考え直し、国内ではあまりセンスの良いケースがほとんど見当たらないNothing Phone (2)用のケースを中国のAliExpressで探して2つほど注文してみた。

 ひとつはちょっと豪華で高級なアラミドファイバー系の超薄く軽く本体に張り付くようなケース。もう一方はTPU系のケースに綺麗なウッド柄を貼り付けたケース。前者のアラミド系ケースは2902円、後者のウッド系ケースはたったの536円。合計3500円ほどで日本までの送料込みだった。9月初旬に注文して10日ほどで自宅に届いた。支払いはいつものPayPalだ。

純正のTPUケースは本体と同時に買ったがAliExpressには日本では入手できないようなオシャレで実用的なケースを売っている

 アラミドファイバー系ケースもウッド系ケースも絶対的なお約束であるNothing Phone (2)背面のLEDで光るGlyphインターフェイスの部分は見事に綺麗にくり抜かれている。実際にGlyphインターフェイスを何度か光らせて見たりメールやお知らせ受信、充電などGlyphインターフェイスを発光させる動作をやってみたが完璧だ。

アラミドファイバーケースは定番だが軽い強い電波を邪魔しないと良いことだらけ。ケースによる贅肉が付かず持ちやすくGlyphインターフェイスの表示もバッチリ

 超薄いアラミドファイバー系ケースの方は値段も高いだけあって本体に吸い付くようにキッチリと全体をカバーしてくれる。Nothing Phone (2)を覆うようにカーブの多い構造なので素材の厚さは筆者のデジタルノギスでは測定できなかったが感覚的には1mm前後。重量は実測でたったの12gと超軽量だった。

 一方、ウッド系のケースもかなり薄いTPU系素材を使っており実測重量は24gと軽量だった。両者とも期待以上のケース品質だったので両者のケースを毎日交換して使ってみたがこの2者の比較だけだと筆者的には手にしっくりと吸い付くようなアラミドファイバー系ケースの方が評価は確実に上だった。値段差は6倍近くあるが同じお金をかけるならやっぱりアラミドファイバー系のケースだろう。

いっぽうウッド風ケースはクール過ぎるNothing Phone (2)に温かみをプラスしてくれる。もちろんGlyphインターフェイスの表現には全く支障なくカットされている

 実際に数日間両方のケースを付けたり外したりして街中を歩きまわったが毎日都内に出かけているとケースの素材やファッショナブルかどうかより気になりだしたことが徐々に気になりだしてきた。

 日本国内で販売されている昨今のスマホではほぼ常識になりつつあるFelicaサポートがこのNothing Phone (2)には最初からないのだ。分かっていたこととは言え毎日スマホと別にプラスティックSuicaを同時に持って出るのはやっぱり不便で面倒だ。

 しかしNothing Phone (2)のようなファッショナブルなスマホにダサいSuicaポケットの付いたケースなんて発売されていないと思ってWebショップなど最初から検索すらしなかった。そんなことを思っていた矢先にいつものようにamazonを徘徊していてNothing Phone (2)用のSuica(カード)ポケットが背面に付いたクリアケースを発見した。

以前はモバイルSuica派ではなかったが、すでに使っている2台のスマホが対応しているとどうしてもNothing Phone(2)を持ち出す機会が減ってしまう
電磁波干渉防止シートを下に敷いてSuicaをセットすることで改札通過は問題なし

 速攻注文して翌日届いたクリアケースには最近流行りで我が家では妻もお気に入りのショルダーストラップもバンドルされていた。FeliCaサポートのスマホが少なかった頃スマホの背面に貼り付けたSuicaをエラーなく改札機に読ませるための”電磁波干渉防止シート”も引き出しから探し出してNothing Phone (2)に装着してみた。

 どうしても効果を確かめたくて用事もないのに山手線の改札を4回出入りしてみたが完璧だった。しかしスマホは常時デニムパンツに入れている筆者にとって取り外しが一瞬ではないショルダーストラップは取り回しが面倒でほぼ邪魔者でしかなかった。すぐにケース本体から完全に取り払ってしまった。

筆者の購入したケースはショルダーストラップ付だったがポケット派の筆者には蛇足になってしまったので速攻で取り外した

 筆者の常用スマホのGalaxy Z Fold4とLeitz Phone 2に続いて唯一Suica対応では無かったNothing Phone (2)も邪道ではあるがひとまず改札機にかざして通過できるようになった。Suica専用のチャージ機で時々チャージの必要性はあるが、背面に張り付いた取り出しにくいSuicaをわざわざ引き出さなくても多くの駅でスマホをそのまま放り込んでチャージできるキャパの大きなチャージ機が登場してきたので助かっている。

実現スタイルはNothing Phone (2)だけ違うが日常使いの3台のスマホは全てSuicaに対応した

 確かにスッキリしたNothing Phone (2)の背面にペンギンSuicaがべたっと張り付いた姿はお世辞にもクールとは言い難いが便利さの前にはそんなことをほざいている余裕はない。しかしミーハーな筆者の心配事はSuicaに邪魔されてGlyphインターフェイスの見栄えが極端に悪くなるんじゃないかの一点だけだ。

Suicaを差し入れてもGlyphインターフェイスの点灯する部分は最大でも20%くらい影響を受ける感じだった

 実際にGlyphインターフェイスの全てを点灯させてみたところ感覚的には20%程度がSuicaに隠れてしまって欠損した感じに見えてしまう。これが我慢できるかできないか……Suicaのキャッシュレスペイメントを優先するかどうかの分かれ目だ。

 あともう一つ心配だったのはNothing Phone (2)の大きな特徴でもあるバッテリー共有機能でNothingPhone (2)の背面に置いたペアイメージのイヤフォンであるNothing Ear (2)にQiのワイヤレス充電が出来るかどうかだ。実際にやってみたところNothing Ear (2)のインジケーターLEDは点灯し、NothingPhone (2)のバッテリー残量も設定で指定した残り40%でバッテリー共有を停止するという設定どおりだったので大丈夫なのだろう。

Nothing Ear (2)のQi充電も問題なさそうだった

 スマホは道具かファッションか? という愚問にどのように答えるかは人それぞれだが、できれば両者を満足させるのが製品企画だろうと思う。残念ながらSuicaは世界中から見ればほぼ日本だけのローカル仕様でグローバル市場を目指すNothing Phone (2)が目指すワールドではない。

 今後はVISAカードなどで改札を通過できるグローバル規格のオープンループが国内でも徐々に一般的になってゆくだろうが、それまでは筆者のようなミーハーな悩みは尽きない。「ダサ便利」をチョイスするか「クール不便」を選択するかの2択にはどこか悲しいモノがありそうだ。だがNothing Phone (3)にFelica対応は100%期待できないだろう。

「ダサ便利」をチョイスするか「クール不便」を選択するかの2択になった
商品価格購入先
Nothing Phone (2)ケース(アラミドファイバー)2902円AliExpress
Nothing Phone (2)ケース(ウッド)536円AliExpress